再生エネルギー法案のウソ -2/4 [水・太陽・空気]
by ewe
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☆コレって、ホンマでっか!?☆
1 エコライフ家はトクにならない?
太陽光発電については、既に2009年11月から余剰電力買取制度が開始されています。買取期間は10年で、家で使った分の残りを買い取るという制度です。この買取価格は、用途と買取電力量によって変わります。(カッコ内は2011年に新規契約の場合)
10kw未満 10~500kw 500kw以上
住宅用 48円/kWh(42円) 24円/kWh 買取なし
非住宅用 24円/kWh(40円) 24円/kWh 買取なし
発電用 対象外 対象外 対象外
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ところが、新法案では、住宅用の10kW未満については現行通りの余剰買取とし、その他については全量買取とするのです。
10kw未満 10~500kw 500kw以上
住宅用 現行通り余剰買取 全量買取 全量買取
非住宅用 全量買取 全量買取 全量買取
発電用 全量買取 全量買取 全量買取
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大体、一般の家庭用ソーラーは4~5kwです。南側の屋根にしか載せられないのですから、一般家庭で100kwなどありえません。あくまでも現行は、補助金が出るとはいえ高いソーラーパネルをわざわざ自分の屋根の上に乗せ、電気を自給自足し、環境にも優しいエコ生活をしてくれるのですから、せめて使い切らなかった残り分は通常の電気料金より割高で買い取ってあげましょう、ということなのです。つまり余剰高値買取はCO2削減の協力へのお礼みたいなものなのです。
しかし、法案はそんなささやかな一般家庭のエコライフは無視で、最初から大規模なプロの金儲けのための買取法案であることがわかります。
さらに困ったことには、国民が自分の屋根で発電した電気が、現行の2倍の金額で全量買取になると信じているのです。ソーラー施行会社の中には「2倍で全量買取」を謳い文句にしているところさえあります。なぜ菅総理は「一般家庭は余剰買取」と言わないのでしょうか。真実を知ったら「自分で発電した分は余剰買取で、S氏のメガソーラー分をサーチャージとして負担しろなんて、バカにするな!」とソーラーパネルを付ける人はもちろん、ソーラー支持者さえいなくなるからです。これを詐欺と言わずしてなんというのでしょうか。
2 買取期間や買取価格は、経済産業大臣が勝手に決める
再生可能エネルギーの供給量、電気使用者の負担やその他の事案を
考慮する事にはなっていますが、買取期間や価格は、経済産業大臣が
定めるとあります。しかも発電源ごとに好きな価格をつける事ができる
のです。例えばS氏がメガソーラーの買取を15年間40円/kWhと希望し、
経産相はOKします。しかもサーチャージ(太陽光発電促進付加金)と
いう形でその高額分を、電気使用者である国民全員が負担するの
です。サーチャージは現状の余剰買取で、一般家庭では1ヶ月10~20
円程度。それがエネ庁の試算では、全量買取導入直後は50円に上昇
し、メガソーラーが普及する10年後はなんと150円になるとしています。
しかもこの150円はパネルが安くできるようになると仮定してのこと
です。「なんでこんなに高いの? おかしい! 」と思っても国民はもちろん、
国会でもどうすることもできないのです。
孫社長のメガソーラー事業が利益が出るように国民はカネを払い続ける法律です。これは菅首相が獲得を目論む大きな利権を生みます。ドイツでは北海やバルト海に今後設置されるメガ風力発電を南部に送電する超高圧送電線建設による環境破壊への反対運動が起きることが懸念されています。日本も同じことが生じます。国民は菅首相の狙う詐欺に早期に気づかなくてはなりません。
by ぼくあずさ (2011-07-05 13:52)