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電気の質と太陽光発電 無節操なソーラーパネル増設の問題点 6/8 [水・太陽・空気]

                                                                                      .by ewe

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 そのためのスマートグリッドで、各家庭にスマートメーターを設置すれば、そのような問題はクリアできると政府は言います。本当にそうなのでしょうか。スマートメーターは、家庭と電力会社間の双方向通信の機能を備えており、家の電気使用量やソーラーパネルが起こした発電量を、リアルタイムに把握してそのデータを電力会社に送ります。66日の日経新聞によると、電力料金をピーク時や急に電力が逼迫した時に電力料金を高額に変えるという可変的料金体系にし、電力会社から各家庭にスマートメーター経由でリアルタイムの電気の供給情報を送り、消費者がその情報を基に自ら電力消費量を管理し、電力ピークを抑制してもらい、節電と家計の節約一挙両得になるというのです。

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 さらに、もし今後、日本中の原発が全面停止し、電力不足が起き、計画停電が実施されても、スマートメーターが設置済みであれば、交通信号機や病院だけには電力を供給するといった制御ができるというのです。本当にそれで大丈夫なのでしょうか。計画停電なら事前に準備ができますが、電力逼迫時に、スマートメーターにより突然停電にされたら、それこそ無計画停電です。スマートメーターがなくても東京電力の電気予報の正確さはすでに実証済みで、その予測のもとに計画的に火力等の発電量をコントロールしているのです。

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 スマートメーターは13万円、寿命は10年。日本中にそれが取り付けられたら・・・。その金額は莫大です。スマートメーターメーカーは政府に擦り寄るでしょう。

 しかし、スマートメーターを取り付けたところで、根本はなにも解決されません。なぜなら困ったことに太陽光発電はお天気次第でその発電量は変わり、しかもパネルのメンテナンスをするのは各家庭となるので、思ったより発電ができていないとなりかねません。そうなると電力は不足し停電です。しかし「にわか雨が降ってきたのでこれから停電にします」と停電にするわけにもいかないので、結局、いつでも安定した電力を生むことのできる火力発電や原発などの発電システムは常に稼動していなければならないのです。


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コメント 5

袋田の住職

機械の寿命は永遠ではありません。
10年という短い期間に更新していかなければならないのは
不経済な感じがします
by 袋田の住職 (2011-06-26 20:37) 

miopapa

ご訪問頂きましたばかりか
コメントまで頂き、本当にありがとうございます。
拙い上に、何やかやでついついROM勝ちですが
よろしければ、これからも宜しくお願い致します。
by miopapa (2011-06-26 20:53) 

ばん

昔みたいに「お目付箱」が有れば投書するのですが・・・。
by ばん (2011-06-26 21:26) 

村尾鐵男

スマートグリッドとスマートメーター、もっともに聞こえますが、よく考えると本末転倒の理屈に思えます。
今は姿を消しましたが、第一次石油危機の後、自動車の燃料消費量を刻々と表示する計器が流行りましたが、それで燃料が節減できないことに誰もが直ぐに気付きました。
スマートグリッドにしてもスマートメーターにしても、先ずは電力供給量が十分に確保され、停電の怖れがない状態で、初めて節電効果が出るものと考えます。電力供給量がそもそも不足する状態では、先ずは発電所を建設するか、停まっている原発を再稼動させることです。
最後まで読まずに途中でコメントして失礼しました。
by 村尾鐵男 (2011-06-26 21:43) 

ぼくあずさ

eweさん
分りやすい解説、ありがとうございました。
by ぼくあずさ (2011-06-27 01:07) 

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