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復興構想会議の凡庸な提言 [稲門機械屋倶楽部]

                                 2011-06-26 WME36 村尾鐵男

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 昨日、復興構想会議の提言がまとまり、総理大臣へ答申されましたが、その内容は凡庸です。ただ、この会議に呼ばれて考えを問われた東北の被災三県の知事は、その考えと発言が概ね反映されたことから、復興構想会議の結論に賛意を表しています。

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   私が復興構想会議の提言を凡庸だと評するのは、常識的に考えられることを羅列して、何を問われても、「ここの書いてある」と答えられるような受験優等生の答案みたいに思えるからです。

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 暫く前、産経新聞紙上で立命館大学教授加地伸行氏が卓抜な提言を行っていますが、産経新聞は現政権から蛇蝎の如く嫌われているので、この提言も無視されたままになっています。

 加地氏は、一万円札と同じ図柄の復興債権を発行して償還期限を百年とし、これを一万円札として流通させよと提言し、さらに、この債権は日銀へ戻ったら廃棄するが、おそらく百年を待たずに市場から姿を消すと予測しています。

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 この加地案を基にして、私は一万円札と五千円札の両紙幣と同じ図柄の復興債を印刷し、一万円札は9,000円で、五千円札は4,500円で、銀行と郵便局で購入できるようにすれば、日本に於ける個人資産の残高、特に金融資産残高が1,400兆円と伝えられますから、その内の10%が復興一万円札や五千円札に換えられても、直ぐに140兆円の復興資金が調達できると予測します。銀行の預金利息が電車賃にも足らない今日、9,000円で一万円を、4,500円で五千円札を交換できれば、大勢の人が銀行へ推し掛けます。

 一方、この復興一万円札と五千円札を手にした者は、通常の一万円札や五千円札と同じに流通するので、日常の買い物に使うこともでき、又、孫にでも与えて百年を待っても構いません。さらに、現政権が嫌いな経団連や日本商工会議所に頼んで、復興債権である一万円札や五千円札を消化するための「特別セール」を全国で展開してもらえれば、債権は瞬く間に日銀へ戻り、復興資金の負担を後世へ残すこともないでしょう。残っても僅かです。


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ぼくあずさ

sehr gute Idee !
by ぼくあずさ (2011-06-26 13:19) 

ちゃーちゃん

中々の懸案ですネ。
by ちゃーちゃん (2011-06-27 00:45) 

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