太陽光は無尽蔵のエネルギーか -3/4 [稲門機械屋倶楽部]
2011-05-29 WME36 村尾鐵男
.⑥ 一千万戸と二百万戸
首相菅直人はG8国際会議に際して、一千万戸の住宅の屋根にソーラーパネルを設置すると世界に向って表明し、神奈川県知事黒岩祐治は二百万戸の住宅の屋根に「圧倒的なスピード感」を以ってソーラーパネルを設置すると公約しています。
尚、日本全国の住宅戸数は約5,800万であり、神奈川県の住宅戸数は410万です。.
⑦ 国民一人当りのソーラーパネル面積
先ほど、日本全国でソーラーパネルが設置可能な面積は33,000㎢であると試算しました。これを日本の総人口1億2,000万人で割り算すると、国民一人当たりのソーラーパネル設置可能面積は僅かに275㎡となります。それでも随分と大きな面積が得られると錯覚を起こしそうですが、住宅の屋根を利用する限り、この数字をそのままソーラーパネルの面積と置き換えることはできません。私の家は総二階建てで、屋根の面積は60㎡はあり、敷地面積に対して40%になりますが、ソーラーパネルの設置が可能な面積は屋根面積の高々30%に過ぎません。この率を使うと、国民一人当りの受光面積は33㎡です。.
⑧ 国民一人当たりの太陽光電力
33㎡のソーラーパネルから発電される電力は一日当たりで19,800W、即ち、約20kWです。この電力を蓄電池に溜めて、一日24時間に亘って均等に放電させれば、0.83kW-hの電力供給量となります。.
⑨ 費用対効果は
送電損失を考慮外にして、0.83kW-hの電力が全国民に供給できそうな太陽光発電ですが、費用と効果は如何でしょうか。既存の発電所の効率を高める方が得策であり、早道と考えますが、私は門外漢なので、より詳しい方のお考えを聴かせて下さい。
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