日本の発電技術 -5:日本の石油と電力の消費量 -2/3 [エネルギー]
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電源別年間発電量
2010年の総発電量は10,905億KWh、その電源別発電電力量を下記の表に示す。
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電源の種類 年間電力量(%)
原子力 41
天然ガス 22
石炭 21
水力 9
石油 5
地熱、新エネルギー 2
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豊富な石炭資源をもつドイツ、中国、米国が発電の大半をCO2発生の大きい石炭に頼っているのに比べ、日本は環境汚染の少ない原子力と天然ガスによる発電にいち早くエネルギーシフトしているかお分かりになろうかと思います。
グラフは電力連合会資料から転載。クリックで拡大します。.
原子力は高負荷で昼夜連続運転しますので、発電量が大きくなります。ちなみに、太陽光発電は夜間発電ゼロ、雨天でも殆ど発電しません。 電力会社の電力網と連係なしの運営は不可能です。質の悪い電力を高い価格で購入させられる電力会社は、税金から補助金を受けない限り、買電量には自ずと限界があります。これが、太陽光発電はカネ持ち国の発電と言われるゆえんです。なお、原発60万KW は太陽光発電360万KW の設備出力に相当します。
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石炭焚火力は次世代火力の研究開発(国策)の電源開発と石炭を多量に消費する製鉄所が、大半は電力会社との共同火力として運営しています。これにより石炭輸入価格の低減が可能になります。
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