日本の発電技術 -1:石油と電気の文明 [エネルギー]
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石油をめぐる争いと言われる第二次世界大戦開戦前、日本はABCD包囲網により石油の禁輸制裁を受け、真珠湾攻撃(1941-12-10)を発動した。翌年パレバン油田降下作戦(1942-02-14)成功により油田と精油所を確保、その後制海権を失い輸送不能に陥った。
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戦後、中東で大油田が発見され、利権争いの戦争が起きている。
第一次石油ショック:1973年第四次中東戦争
第二次石油ショック:1979年イラン革命
2010年 メキシコ湾・石油採掘基地爆発・原油流出事故
http://www.bo-sai.co.jp/oil.spill.html
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ローマクラブ「成長の限界」1972年出版が世界の注目を集めた。石油を消費し続ければ、確か30年後には原油は枯渇すると警鐘を鳴らした。日本より3、40年遅れて中国やインドの人たちが米国並みに自家用車を挙って購入する時代が到来すると誰も想定しない‘72のことだ。
今なお、多くの人が石油は無限にあると信じている。いや、枯渇することなど考えたくないのだ。処が、昨年4月20日、メキシコ湾フロリダ沖に発生した英国BPの石油採掘リグの爆発、世界最大の原油流失事故が、図らずも石油枯渇を青天白日の元に曝した。急なメキシコ湾流、その海底1500㍍に石油井戸を掘削しなくてはならない事実に仰天した人は少なくない。
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CO2 温暖化ガスの総量を抑える国際会議が開かれるが、エネルギー消費二大国の中国と米国は揃って自己規制を拒絶。欧州は大きなCO2 排出枠を勝手に自分で決めた。鳩山首相は、独断で25%削減を約束、日本は手持ちのドルで外国からCO2 排出枠を購入する羽目に陥っている。何とも情けない政党を我々国民は選んでしまったのか。
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今日、日本は石油消費量の99.7%を輸入に依存している。
左のクラフは2005年の石油の用途割合。クリックで拡大します。次回は少し詳しく考察する。
疎開先の国民小学校で、松の大木の根を掘り起こすのに動員されました。動員は少々大袈裟で、手伝いくらいのものですが、都会育ちには厳しい労働でした。
この松の根から抽出したものを「松根油」(ショウコンユ)と呼び、ガソリンの代用品でした。自分では使ったことがなかったので、本当にガソリンの代用になったのかどうか知りません。
ともあれ、あの時代へ逆戻りはしたくありません。
話は変わりますが、町内会で年に一回、防災訓練を行い、薪で米を炊きますが、今の若い主婦は薪に火を点けることができず、私たち老人の出番となります。電気とガスが無いときに、如何にして米を炊くか。とても大事なことです。
by 村尾鐵男 (2011-05-09 21:52)
私の縁故疎開先は松の木が、少ない土地でしたが飛行機の燃料にする為に、松の根を掘る話は聞きました。一年生の私はドングリを拾い集め、布袋に入れて学校に持参しました。国民全員でアメリカと戦う意識を高める為に行われたのかもしれません。
by ぼくあずさ (2011-05-10 08:27)