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がんばれ東電 -5:原発事故検証 [エネルギー]

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予想された最悪のシナリオと水素爆発まで:

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11日:

14:46 地震発生

      1-3号機自動停止、4-6号機定期検査中

15:30 東電武藤副社長ヘリで現地へ向かう

15:42 津波で1-4号機の電源喪失

      非常用電源13台中12台損壊

      余熱蒸気駆動非常用冷却ポンプ、電源消失で注水弁開かず

19:00 ベントの準備開始 

21:00 過ぎ電源車到着したが、低圧ケーブルが足らず

24:00 格納容器設計圧力超え、構内放射線量急上昇、ベント不能       

25:00 過ぎ 設計圧力の1.5倍

12日:

明け方 設計圧力の2倍超え

07:11 菅首相ヘリで到着

08:04 原発を離れる

10:17 ベント開始

15:36 1号機原子炉建屋水素爆発

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22:00 菅首相に提出された保安院報告「予想される最悪のシナリオ」

22:50 炉心露出 

23:50 燃料被覆管破損

24:50 燃料溶解

27:20 原子炉格納容器設計最高圧到達

      「格納庫ベントにより放射性物質放出」

      「炉内溶解」を回避するには電源回復して冷却機能回復か、

      原子炉内に水を注入する

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東電会長社長不在の悲劇:

1. 勝俣会長は地震発生時在北京、東電本社入りは12日16:00前

2. 清水社長は名古屋出張中東電本社入りは12日10:00ごろ

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ぼくあずさのComment

1.極限状態にある原発中央操作室に菅首相が長時間留まり陣頭指揮

  とは狂気の沙汰。これが初動遅れに重大な要因との非難は免れない

2.へリで飛来する通知を受け放射性物質放出を伴うベントを回避

3.ベントは高い放射能線環境下で手動操作が行われたのか?

4.東電)会長、社長が同時不在が悲劇の始まり

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福島第1原発:鉄鋼メーカー、自前火力発電で供給に貢献

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110409k0000e040070000c.html


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村尾鐵男

福島第一原子力発電所の原子炉、製造後40年が経過しているそうですが、長く使い過ぎました。
設計製造した者、建設した者、非常発電機のような付属装置を設計製造した者、40年も経てば皆が定年退職し、知悉している者は皆無です。
そこへ危機感希薄で、加えて自分は専門家と自認する政治家が介入すれば、何が起きるか自明で、まさに人災の極みです。
残念なことは、正真正銘の専門家が未だ登場しておらず、総ては黙々と働き、物言わぬ現場作業員に総てを押し付けていることです。
by 村尾鐵男 (2011-04-12 15:10) 

ぼくあずさ

rtfkさん、Liveさん、xml_xslさん
ご訪問とniceありがとうございました。

村尾さん
タイガー計算機を回し、ヘンミの計算尺でタービンの熱計算、ロータや
ブレードの固有振動数を計算した我々の年代の設計者でないと、事故
原因が分らないとよく言っておりました。何も分らずコンピュータの計算
による設計では技術の伝承はできませんね。
伊勢神宮式年遷宮の考えは、原発にも当てはまることが判りました。
by ぼくあずさ (2011-04-12 16:26) 

ぼくあずさ

アルマさん、Sazabyさん
ご訪問とnice ありがとうございました。
by ぼくあずさ (2011-04-13 13:15) 

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