『精密工学』という本が出版されました
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内需循環型経済のジャンルで農業の記事を書こうと思って調べものをしている内に東北太平洋沖大地震が起こってしまいました。地震津波だけでは済まないで、福島原発事故まで起こり、なぜこんな人災に人々は苦しめられなければいけないのかという憤りを感じながら、地震や原発問題を書こうと準備している内にこんなに執筆が遅れてしまいました。この原発問題は次回書きます。.
そうしましたら本日(2011.4.9)新しく発行された、というか復刻したといいますか、本ができあがってきました。4月11日発売の『精密工学』という本です。この本は1991年4月1日工業調査会より初版が発行されましたが、この出版社が倒産してしまい絶版になる運命でした。ところがありがたいことに、東京電機大学出版局が、いくつかの大学で教科書にも使用されている本書が絶版になってしまうのはもったないといって拾ってくれて発行されました。本書は英国のOxford Univ.からも英訳本『Principles of Precision Engineering』として発行され、世界の多くの大学関係者が直接私に優れた参考文献だと評価してくれたという実績もあります。そのような本が新たな装いで再び世に出てきてくれて本当に嬉しく思います。.
本書は高精度な機械を作るための設計上の原理、加工上の原理をやさしく体系的にまとめた本です。高精度な製品の製造に関わっている方にはきっとお役に立つと思います。この本は中沢メソッドが確立される前に出版されたので中沢メソッドについては触れておりませんが、このメソッドについてはこの1月に発行された『ものづくりの切り札中沢メソッド』(日科技連出版)をお読み下さい。.
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東京電機大学出版局 定価(本体3300円+税).
中沢塾のブログ
NAKAZAWA METHOD
復刻出版おめでとうございます。 前にお話ししましたが、Oxford大学の裏を散歩していた時、OxfordPressの前をとうりました。 ここで中沢さんの本が出版されたのかと思いつつ通り過ぎました。
by 大嶋 (2011-04-10 05:22)