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何もかも想定外 [稲門機械屋倶楽部]

                                 2011-03-16 WME36 村尾鐵男

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 東北大地震のことでは、政府要人、東京電力、原子炉安全保安院、その他の多数の関係者が好んで「想定外」の言葉を乱発していますが、「想定外」を言い訳の枕詞として遣っているようです。

 でも、この「想定外」、実に嫌な言葉です。「想定外」と言えば、自分の責任が逃れられると思い込んでいるようです。特に、東京電力の責任者が「想定外」を口にするに及んでは、これは責任逃れの口実に過ぎません。何もかもを「想定外」としたことを謝罪し、計画停電と称する間は基本料金を適用外にすべきです。

 計画停電が無計画停電と化して、鉄道が停まってしまったのも東京電力から見れば想定外だったのでしょう。ましてや、茨城や千葉の被災地区まで停電させたに及んでは、まさに想定外です。

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 二日目の昨日15日からは一転して各地で停電を無計画に実施しました。

 私にとって想定外なのは、東電本店(本社)の在る場所が計画停電の対象地域から洩れているらしきことです。これは東電にとっては想定外ではなく、想定内のようですが、日本の代表企業の一社であった東電・・・敢えて、過去形にしますが・・・の顧客を犠牲にした手前勝手としか思えません。

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 皆さんは今までに東電に幾らの電気代を支払っておられますか。月々にすれば僅かですが、私の場合は自分で所帯を持ってから今日まで、大まかな計算ですが、少なめに考えても2,000万円は下らない電気代を東電へ支払っています。それにしては、今まで東電から大事な顧客として遇された記憶がありません。2,000万円も払っていながら、この上に一方的に無計画、無予告、無期限の停電で迷惑を受けるとは、大地震に因るとは言っても、まさに想定外です。

 日本人の美徳である被統治能力(ガーヴァナビリテイ)を当てにした無計画停電ですが、それにしては政府も東電も統治と管理の能力(ガーヴァナンス)に大きく欠けます。 電力がどの時間帯にどれほど供給不足になるのか。先ずこの数値を正確に公表し、それぞれの家庭と企業の自主節電に任せるべきです。日本人の美徳と高いガーヴァナビリテイに委ねる方が節電効果は高まるはずです。
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ぼくあずさ

村尾さん 「家庭と企業の自主節電」についてComment します。
自主節電の考えは発電余力が十分ある時は有効な方法ですが、
余力がない、または不足しているときには、全停電の危険が伴
います。これは絶対避けなくてはなりません。
なお、現在の計画停電の問題点については「産業用大口電力と計画停電」
のサブタイトルで、明日3月17日に投稿します。
by ぼくあずさ (2011-03-16 19:41) 

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