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格安航空会社とその運賃のカラクリ -3/4 [稲門機械屋倶楽部]

                                2001-12-16 WME36 村尾鐵男

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安全性は損われないか

 飛行機は飛べば必ず劣化します。この劣化を飛行時間、飛行回数、経過日数で期限を設けて点検して整備しますが、これ以外にも故障や不具合が生じ、飛行時間が多くなるほど、点検と整備に要する経費は増えます。

 ですから、格安専門航空会社は、当然のこととして運航と整備のコストを低く保ちたいので、概ね新品の飛行機を買います。飛行機も新しい内は故障も少なく、整備費も低く抑えられます。しかも、新品の飛行機を買うだけでなく、この飛行機を長く使い込まぬ内に売却して、再び新しい飛行機を買います。飛行機もそれほど古くならなければ満足できる価格で売れるでしょう。 . 格安航空会社ではありませんが、かつて東南アジアの主要航空会社が新しい飛行機だけで運航し、飛行時間が1万時間、即ち、3年ほど運航した飛行機を売りました。新しい飛行機の方が品質が高く乗客にも安心してもらえ、しかも整備コストを低くできるとの考えに基づくものでした。

 ところが、数年後に意外な事態に出遭いました。それは整備力の低下でした。新しくて故障しない飛行機では、故障個所の点検と整備の頻度が少なく、勿論、定期的な点検と整備はありますが、それでも整備力の低下は避けられず、詰まらぬ故障で長時間の遅れが出始めて、他の航空会社へ乗り換える乗客まで現われました。

 格安航空会社と安全性は切っても切れぬ話題でありますが、どこの国にも航空機の安全性を維持する国家基準があり、それを格安航空会社のために緩める動きはまったくありません。点検と整備は経費が嵩むので、格安航空会社にとっては重い課題と負担になると思われます。

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蛇足:機内サービスの切り詰め

 当然のことですが、機内食も飲み物も有料になります。しかも、機内食は機内で配られるのではなく、出発ロビー内で予め自分で買はなくてはならないそうです。


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