10月14日、政界引退の日 [稲門機械屋倶楽部]
2010-10-13 WME36 村尾鐵男
.
読売新聞の電子版「今日は何の日」によると、本日、10月14日には三人の著名な政治家が引退を表明した日です。.
昭和38年(1963年)10月14日
吉田茂元首相が政界引退を表明。.
平成元年(1989年)10月14日
田中角栄元首相が、ロッキード事件で四面楚歌となって政. . .,.界引退を表明。.
平成4年(1992年)10月14日
金丸信自民党元副総裁、政治資金で割引債購入が発覚し. . ..,.て政界引退を表明。.
三者三様、それぞれの理由で時代背景も異なりますが、10月14日に大物政治家が政界引退を表明し、再び政界へ戻ることはありませんでした。.
上記三者の内、田中角栄と金丸信は東京地検特捜部に追われて引退を決意し、吉田茂は英国のチャーチルと同じように、時代の変遷がその政治手法を求めなくなっての引退でした。
吉田茂は昭和42年(1967年)10月20日に89歳で亡くなりましたが、同年10月31日に国葬で弔われました。戦後、国葬令が廃止されましたが、吉田茂の場合は閣議決定で国葬となりました。
佐藤栄作元首相は昭和50年(1975年)に亡くなって国民葬が催され、橋本龍太郎元首相(平成18年:2006年歿)と宮沢喜一元首相(平成19年:2007年歿)は内閣・自民党葬でした。.
翻って今の政界を眺めると、一度は政界引退を表明した者が依然として再度の出番を窺っているかに見え、又、政界引退を表明すべき者が老残に自ら鞭打つ如く政界にしがみ付き、又、世間に背いて必死に国会議員の座に執着する光景も見えます。人の出処進退、特に引退は機会を失うと石を投げられて追われることにもなり哀れです。
(了)
コメント 0