SSブログ

悪循環: カネは天下の回り物-1 [軽井沢だより]

その1 前書き 素朴な疑問

しばらく前からこんな疑問を持っている。

お金、日銀券は今までにどのくらい発行されたのか。日本に中央銀行が出来てから、どれだけお札は発行されたのか。

今までに回収されたという話は聞かないから、発行された紙幣はどこかに、この地球上にあるはずだ。ぼろぼろになったお札は新紙幣に交換される。

今までに発行されたお金の額を知って、それがどうなんだ、といわれると、いやそれが知りたいだけだ、単なる好奇心だ、とりあえず、こう応えておく。

.

何かというと、日銀はどうしている、この不況に対策が無い。

円高、デフレにどう応えるのか、無策ではないかという声が政治家、エコノミストという人たちからあがる。新聞、テレビも騒ぐ。

日銀は何もしないでは、ないかと、言うのは、裏を返せば、もっとお金を刷れということに違いない。

.

利率はもう下げようが無い。一体全体、どのくらいマネーを市場、とか言うところに供給すればよいのか。多分、答えはタクサン、タクサンというのが、相場ではないかと思う。確信を持って、これだけ供給せよ、といえる人がいるのだろうか。もしいえたとしても、その根拠は、と質問されて、明晰なる論理を持って、説明できる専門家、政治家、評論家、その他の権威あるといわれている人々は、いるのだろうか。

私は経済は、ど素人である。だから単なる、国民、大衆,市井の一人として疑問を持っているに過ぎないが。

.

ここに書くのは、トンチンカンかもしれない。恥を忍んで書いている。中央銀行の役割は、国の経済が円滑に回るように通貨を供給することが、使命の一つだと思うが、通貨の価値を保つことも、使命だ。だから、あまり紙幣を印刷しすぎても、少なすぎても駄目ということになる。対外的に円が高い低いという状態になったら、どうするのかというのは、日銀の使命に含まれるのか、どうか。通貨供給と同時に利率の決定も貨幣価値を維持する道具だと思っていた。

いまや日銀券は兌換紙幣ではない。日本だけのことじゃないが、金、銀に交換してくれない。ただのカミッペラだ。国が後ろ盾になっていて、やっと、その価値を、交換価値を維持している。政府がその国民から信用されないとき、通貨は、その価値を失い、大混乱、政情不安、クーデタというようなことが、起こり得る。金の保有高に限定されることなく、通貨を発行するというのは、実に、便利だと思うが、逆に不安定でもある。

.

I.Watanabe 2010-08-30

(2)に続く


nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 1

村尾鐵男

政府を信用しない。即ち、貨幣価値に全幅の信頼を置いていないのが中国人です。中国人は大きめの金の指輪とか金の装飾品を常時身に着けて、非常時の金銭代わりになるよう心掛けています。今でもそうです。
これはこれで個人の防御方法ですが、何とも煩わしいことです。日本政府の信頼がそこまで失われないことを願うだけです。

by 村尾鐵男 (2010-08-30 16:28) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。