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靖国参拝 その(2)   [明治維新胎動の地、萩]

                                     by N. Hori 2010-08-23

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その(1)で、罪を犯した者でも、死をもって償えば許すのが、日本の文化であると紹介しましたが、この日本人の淡白さは、良いところと悪いところがあるのは否めませんが、このような文化が世界の平和に貢献することは間違いないでしょう。

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ダライ・ラマも、ある時、次のような発言をしている。

*「日本の決意」、濤川栄太著、ヒューマンアソシエイツ社 より

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「第二次世界大戦で日本は、原爆をはじめアメリカによるさまざまな軍事行動で多くの国民が殺されたはずなのに、日本人の中にアメリカに対する憎悪はほとんど見られないのは何か。それは日本と類似した文化的背景をもつと思われる中国や韓国の人々が、いまだに日本の戦争中の行為を繰り返し非難しているのと対照的である」

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ダライ・ラマの呈した疑問に答えるには歴史的な背景がある。文明の発祥地のひとつである中国は、古代から東洋文明圏の中心、アジアの盟主であり、朝鮮は、中国の元号をそのまま拝領する属国であった。その中国自身も、一貫した漢民族国家ではなく、絶え間なく北方民族との興亡の歴史を繰り返してきた。いっぽう日本は、聖徳太子が隋の煬帝に対して、自らを「日出ずる処の天子,書を日没する処の天子に致す。恙なきや」と名乗り、中国と対等の文明の国であると宣言したとおり、古代から固有の文化をもつ独立国家である。(最近の文明論でも、日本の文明は「独立した文明」と定義されている)

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日本は、中国・韓国と決定的に違って、自主独立の精神文化を持ち続けたのである。日本人は、このような歴史と文化に誇りを持ち、自信を持ってゆきたいものである。


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村尾鐵男

N. Horiさんの論ずるところ、まったく異存がありません。ただ、一つ付け加えさせていただくと、日本と中国の間にある狭からざる海の効果を見逃すこともできません。日本が朝鮮半島の何処かに在ったら、とっくに中国に飲み込まれていたでしょう。
日本は中国へ攻め込みましたが、中国は日本へ攻め込んでいません。善し悪しを言うのではなく、海洋国家と大陸国家の民族性と進取性の違いと考えられます。
さらに、幸か不幸か日本は小国であるため、隣国の大国である中国に飲み込まれぬために、また、四周を海で囲まれて逃げ場がないので、日本人は団結することを覚えました。一方、大陸国家中国は団結心に乏しく、陸続きで何処へでも散ることが可能でした。団結すれば自ずと独自の精神文化が芽生えます。
by 村尾鐵男 (2010-08-23 19:54) 

ぼくあずさ

村尾さん 興味深い指摘です。
by ぼくあずさ (2010-08-23 20:04) 

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