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Topics from Newspaper [サンアントニオ短信]

今朝の新聞を読んでの感想2題です。     大嶋邦夫

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最初はサンアントニオ発の記事です。 6か月の赤ちゃんが出産時の難病を克服してサンアントニオの自宅に戻った話です。 妊娠時の超音波検査で赤ちゃんの横隔膜に穴があり腹部の臓器が胸に移動する病気(CDH:ConginitalDiaphragmaticHernia,先天性横隔膜ヘルニア)が見つかった。 サンアントニオの病院では手に負えないのでHoustonのTexasChildren’sHospital(ここでは年20-25のCDHを治療)に入院を勧められた。 このCDHは2,500人の赤ちゃんに1人の確率で出る病気ですが、通常80-90%は横隔膜の左、残りは右に穴がある普通の症例で、今回のケースは真ん中に穴がある珍しいケースでした。 この難病の治療成功の他に目を引いたのは、ヒューストンからサンアントニオへはこの病院の双発ジェットで二人の看護婦の付き添いで帰ったことです。 一体どの位費用がかかったでしょうか、記事は触れていませんでしたが。

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私が数年前に膵管肥大で膵臓癌(痛みを感じるようになって治療を受けても生還率が極めて低い病気)の疑いがあると聖路加病院で診断された時、家内がInternetで米国の病院で膵臓癌手術経験の多い病院を調べ、ミネソタ州メーヨークリニック、ヒューストンの病院を含め3つを探しました。 幸い東京での検査入院で膵臓癌ではないとの診断でしたが、病院選択が生死を別けることをこの時感じました。 

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米国の医療技術は軍需産業と並び世界のトップでしょう。 ところが恐らく人口3-4割の人はこのような施設には行けず終いでしょう。 先のメーヨークリニックに入院した近所の方がサウジアラビアの患者を随分病院で見かけた話をしていました。 世界中から金持ちの患者が米国に集まり、一方では米国中間層はメキシコ、インドなどへ安い治療を求めて海外に行く。 今回のオバマHealthcare改革は医療の質の低下につながるという共和党支持者もいます。

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同じ新聞(WahingtonPost)でメキシコ湾でのBP石油掘削リグでの事故でBlowoutPreventer(事故の際の油噴出を止める装置)が作動しなかったとありました。 その原因は制御部のバッテリー切れ、油圧系での油漏れなどが揚げられていました。 メーカーのCameronはBPとTransoceanのメインテナンスの問題と自分の責任回避をしているようですが、高い技術と現場の実行力とはまた別のものでしょうか。 医療、航空、軍需、原子力、公共交通など技術と共に現場の力が基本だと、新聞を読んで感じた次第です。


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I Watanabe

Mayo Clinicは懐かしい。私はご厄介になったことは、無いが同僚だった一人が盲腸で入院したとき、訪れたことがあります。随分昔のことですが、超有名で、良く有名人が入院したとか。
New Yorkerで以前この病院だけではないが、病院の都市の中での、あり方について書かれた記事を読みました。その記事を探したが、見つからない。確か、Mayo Clinicは、Rochesterという市の中の一病院ではなくて、都市の重要な機関、あるいは、部分になっている、と言うようなことだったと思う。私の見た規模のMayoは教会の経営する病院という印象だった。
いまや、Google Earthで空から見た感じは、とてつも無く規模が大きくなっている。
by I Watanabe (2010-05-14 08:00) 

村尾鐵男

昔、私の勤務先工場で頻発したことですが、早朝、始業間もない時刻に火災警報器がしばしば作動し大音響の警報ベルが工場全体に鳴り響き、その都度これが誤報であると放送していました。
火災警報器の製造会社は検査しても異常がないと言い張るので、私達で調べました。その結果、火災警報器のセンサーの真下に電気炉があり、その蓋を開けると、その熱を感知していたと判明しました。火災警報機は正常に作動しているのですが、熱源を見分けることはできません。複数あるセンサーを比較して、一つだけ突出して高温を感知すると警報を発するのですが、機械装置は高級、且つ複雑になるほど使い方も難しいと知りました。

話し変って、サンフランシスコ近郊に住む私の友人は盲腸の手術で1万ドルを請求されたと歎いていました。アメリカの医療制度は確かに尋常ではありません。
by 村尾鐵男 (2010-05-14 08:40) 

ぼくあずさ

大嶋さんがすい臓癌の疑いが誤診であったこと、これは他人事ではありませんね。今も元気にしている兄が、30余年前に同様な経験をしています。
村尾さんのご経験とは、ちと違いますが、間違いなく近くの小学校の鐘が夜中に鳴ります。苦情が多数寄せられているそうですが、今なお直りません。ミステリリー?です。
by ぼくあずさ (2010-05-14 09:21) 

村尾鐵男

ぼくあずさ氏へ
御近所の小学校の鐘が夜中に鳴る由。本当の怪奇現象は怖いので嫌ですが、この程度なら面白いです。鐘を鳴らす仕掛けが判りませんが、鼠か野良猫の仕業から始まって、宇宙から飛んで来る雑音電波まで、それとも嘉永七年の黒船の祟りか。いずれゆっくりと詳しく聞かせて下さい。
by 村尾鐵男 (2010-05-14 20:08) 

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