Greece, again [サンアントニオ短信]
先の寄稿ではギリシャ金融危機新聞記事の引用だけでした。 この危機の引き金になったのは米国格付け会社(S&P)のギリシャ国債格下げでした。
日本国債も国内銀行が殆ど引き受けているようで、無論引き受け手がある間はギリシャのような問題は無いでしょう。 しかし、高齢化が進み国全体としての貯蓄率は下がり、その貯蓄も国の外に出るようになった場合、銀行も国債の引き受けができなくなる事態も起こります。.
そこにS&Pが日本国債の格付けを下げる事態が起こる、またインフレで金利があれば国債の利払いでますます国の運営は苦しくなる。 構造としてはギリシャと日本は同じでしょう。 ただ、ギリシャの上層階級は日本人ほど国を信頼していないことでしょう。 先のGreeceへのコメントでもギリシャは金持ちの脱税、大きな地下経済存在の指摘がありました。.
日本でも国に対する信任が薄れればこのような事態が起こりかねません。 戦後日本にはここまで国民の信頼を裏切った政権は殆ど無かったのではないでしょう。まさしく今年に入ってからの鳩山政権は国内外の信用を失わせる施策(一部の仕分けなどを除き)の連続でした。 最終的必要なのは小手先の財政政策だけでなく、信頼される日本、そしてリーダーの回復ですが。
昨年民主党が政権を取った時、鳩山個人の学歴、育ちに期待した一人だったことに反省しきりです。
大嶋邦夫 2010-05-05
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Greece [サンアントニオ短信]
http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-05-03-2
大嶋さんへ
ギリシャのことは、古代ギリシャばかりに関心があって、今のギリシャにはあまり注意が向いていませんでした。その現代ギリシャが発火点になるやも知れず、今の世界は何処で何が起きるか判りません。
貴信によれば、ギリシャでは政府を信用しない者が多いとのことです。政府を信用しないことでは中国が最右翼でした。昔、と言っても20年ほど前ですが、中国江蘇省の揚州市を訪れた折に、地元の共産党青年部の幹部と食事を共にし、何故政府を信用できないのかと訊ねたことがあります。答は単純明快で、政府幹部は私利私欲で固まり、国のこと、民のことを考えないから、民は民で最善の道を探すとのことでした。特に地方政府の幹部の悪辣さが目立つ言っていました。
何やら今の日本が中国に似て来たようで背筋が寒くなります。
by 村尾鐵男 (2010-05-05 07:38)
文芸春秋の5月号に田代秀俊氏が、あと4年で財政と年金は同時に破綻すると題する論文を読みました。同時に破綻というのは、刺激的な表現ですが、狼少年的表現と捨て去るには、かなり説得力があるものです。
日本国債が買い手がいなくなるという段階は過ぎて、いまや売りの段階に入った、しかも売り手は、年金基金だというのは、驚く。
by I Watanabe (2010-05-05 07:47)
I.Watanabe さん 売り手が年金基金とは、これは一大事。誰が直接の管理者なのか、調べないといけないと思いました。
亀井大臣は、郵便貯金で国債を買い支える考えらしいと、何処かで読みました。
by ぼくあずさ (2010-05-05 09:27)
ギリシャ国民が政府を信用しているかの検証はしていません。 しかし、脱税、地下経済比率が高いというのは、上層階級はお金を安全なところに疎開させている、すなわち政府を信用しないので同じだと。
中国人も3千年の歴史で身に付けた知恵も同じでしょうか。 金を身につけたり、外国にお金や自分の子供たちを送るのと同じ心理と思います。 昔中国で地方の代官を3年務めると孫まで3代にわたり生活できる、と聞いたことがあります。
by 大嶋邦夫 (2010-05-05 10:22)
ぼくあずささん、年金基金GPIFは独立行政法人。
ちょっと古いblogを見つけました。
http://blogs.yahoo.co.jp/x_men_go_go/18296496.html
by I Watanabe (2010-05-06 08:15)
I.Watanabeさん ありがとうございました。「ギリシャアの財政破たん:日本でも必ず起る!!!」の投票コーナーは全体数が少ないのですが、中には眉つばの意見も見受けられます。後日、これらを紹介する投稿をしたいと思います。日本の財政赤字が更なる危機をもたらす危険性について、貴兄が読者に分り易く解説して頂けれ幸いです。御検討下さい。
by ぼくあずさ (2010-05-06 08:43)
5月6日、ギリシャ余波 株全面安
東京、一時358円下落
by ぼくあずさ (2010-05-06 17:51)