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中国空軍新型戦闘機 殲(J)10型 -1 [稲門機械屋倶楽部]

                                                               2010-05-01 MEW36 村尾鐵男

中国が新たに最新鋭戦闘機〔殲型 J-10〕を開発し、これを北京駐在の外国武官達に4月中旬に公開し、その安価であることを武器に輸出にも努めると報道されました。

〔殲型 J-10〕戦闘機に具体的に触れる前に、戦闘機について若干記さなくてはなりません。先ず、戦闘機はその任務や運用形態で大きく下記のように分類されます。

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制空戦闘機 

邀撃戦闘機(要撃戦闘機) 

戦術戦闘機、或いは局地戦闘機 或いは近接支援戦闘機

戦闘攻撃機

戦闘爆撃機

艦上戦闘機

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上記の分類は我が自衛隊とか米軍による正式のものではなく、私が試しに分類したものであります。この内、戦闘機らしい戦闘機は制空戦闘機、邀撃戦闘機、戦術戦闘機、艦上戦闘機の四種でありましょう。

その中でも、最も戦闘機らしい戦闘機は制空戦闘機(Air Superiority Fighter)であり、F-15とかF-22が典型的な機種で、長大な滞空時間と長距離航続性能を活かして、ある空域を完全に制空する能力を持ち、叉、大型爆撃機の編隊を護衛する任務も果たします。

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邀撃戦闘機は、最近は難しい文字の邀撃を遣わずに要撃と意味不明の名称を冠することが多いのですが、英語ではInterceptorと呼ばれ、類稀な上昇力により、領空へ侵入した国籍不明機を追い掛け、ときに交戦に及ぶことも目的とします。邀撃戦闘機としてよく知られた存在はロシア製のスホーイ(Sukhoi)系の戦闘機があります。

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戦術戦闘機(Tactical Fighter)は陸軍による地上作戦と近接協同する戦闘機で、陸上戦闘地域の上空を護り、叉、ときに地上攻撃も行いますが、指揮系統は空軍に属するのが普通です。しかし、地上軍との近接戦闘ではその場にある陸軍部隊の指示に従います。

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戦闘攻撃機(Attacker Fighter)と戦闘爆撃機(Bomber Fighter)は、本来は戦術戦闘機でありますが、攻撃機や爆撃機としても運用できる機種であります。戦闘機を爆撃機として運用する場合、その運動性能を活かして急降下爆撃機としての運用が主であり、叉、攻撃機としても対戦車攻撃等のように急降下による命中率の増大と対戦車弾頭の初速増大が期待されるものであります。典型的な機種としてはF-16があります。

(2)に続く


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