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非核弾頭ミサイル(CSM)に関連して [稲門機械屋倶楽部]

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ぼくあずささん と 大嶋さんへ  ・・・ 9/10 17:50 村尾鐵男

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先ず大型ロケットで弾頭を宇宙空間へ打ち上げて衛星軌道に乗せておき、地球表面の何処へでも、頭上から降り注ぐように攻撃を加えるのですが、弾頭の中には槍の穂先のようなものが格納されており、これが雨霰と天空から突進して来ます。核爆弾でもなく、通常の爆弾でもなく、爆薬そのものが装填されていない金属製の槍だけですが、頭上から真逆さまに降り注ぐので、攻撃を受ける側の恐怖心は限りないものです 

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衛星軌道の高度には領空権がないので、何処の国の上空にも静止衛星として留めることが可能で、しかも自国の上空にこのCSMが留まっていることを探知することは至難です。さらに槍の穂先は小さいので、スカッドやパトリオットで撃ち落すこともできません 

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オバマ大統領の核兵器削減構想は、このCSMの実用化を前提にしているのではないかと私は疑います。日本共産党までが賛同したオバマ構想で、アメリカも核兵器を減らすからと言って、ロシアや中国を道連れにして核兵器をたとえ僅かでも廃棄させ、一方でアメリカはCSMを着々と配備する 

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自分でも邪推が過ぎるかと思いますが、CSMとの関連を考えると、アメリカの大統領ともあろう者が単なる書生論のような平和構想だけで事を進めるはずがないとも考えます。大嶋さんにお訊ねしますが、このCSM、アメリカではどれほどに話題になっているのでしょうか。


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コメント 4

村尾鐵男

〈ぼくあずさ〉氏より、CSMの槍の部分の大気突入は如何にとの疑問がすかさず寄せられました。Martin-Mariettaが如何なる解決策を講じているのか私にも判りません。アメリカの航空専門誌で見た完成想像図では、槍の部分の形状が「特急つばめ」のマークのような形をしていました。大気との抵抗を減らし、高熱でも溶け難い材質を使い、摩擦溶解で少々の重量減少はあるでしょうが、赤熱した鋼片が頭上から高速で降り注ぐ兵器を想像します。
by 村尾鐵男 (2009-09-11 07:27) 

I Watanabe

技術的なことは、苦手なのですが、アイゼンハワーのfairwell speechで産軍複合体の危険を警告したことを想起させます。
by I Watanabe (2009-09-11 08:38) 

ぼくあずさ

村尾鉄男さん
ご教示ありがとうございました。
鳩山(小沢)政権は口では親米を言いながら、軸足を中に移して、中北の核脅威を軽減する戦略なのでしょうか。どうも真意が分りかねます。
CSMは全世界の抵抗勢力をピンポイント攻撃する兵器なのか。戦術核の代案ではないでしょうか。
by ぼくあずさ (2009-09-11 13:46) 

ころ介

ちょっと事実と違うところがありますね
まず。

>先ず大型ロケットで弾頭を宇宙空間へ打ち上げて衛星軌道に乗せておき

今のところは空間に待機させるのではなく地上なり、艦船なりから発射する。という運用構想のようです

>スカッドやパトリオットで撃ち落すこともできません

スカッドはたんなる対地ミサイルなので敵のミサイルや飛行機どころか気球すら打ち落とせません
それと、先にあずさ氏が

>赤熱した鋼片が頭上から高速で降り注ぐ兵器を想像します。

と発言していますが
対建造物、地下構造物、戦車等の装甲化された車両に打撃を与えなければならない事を考えると簡単には溶解したり熱によって強度が落ちるような材質は使用しないと考えたほうが良いかと思います

ちなみにこのSMSですが
60㌢×60㌢に1個のフレシェット(ようはCSMの槍のような部分)が落ちてきます
1発のCMSで確か60㍍×120㍍(もっと広かったかもしれません)をカバーします
1発のフレシェットはタングステンカーバイト製で地下9㍍まで貫通するのでコンクリートの建造物、深さの浅い地下街や地下鉄構内では中にいる人はほぼ全滅状態でしょうね
あとタングステンカーバイトは高価ですがアメリカには劣化ウランという安価で硬い材料がある事をお忘れなく
by ころ介 (2009-09-27 20:27) 

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