疑問：高速道路の無料化

ぼくあずさ さん、皆さんへ　・・・　9/08 08:00 村尾鐵男

民主党の高速道路全面無料化を75%の国民が反対していると新聞に書かれていました。炭素排出量の増加や国民が遍く恩恵を受けるわけではなく、尤もな数字であると私も考えます。しかしながら、視点を変えてみると、全面無料化された高速道路は国道とか地方幹線道路と変わらず、それを国費で維持するとすれば、民営化された高速走路会社の収入は国から支払われることになり、民間会社としての存在意義が消失します。 

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そこまで推し進めるなら、むしろJRを無料化すべきでしょう。JRの無料化なら、自動車所有の有無に拘わらず、叉、自動車を遠くへ走らせる機会の有無に拘わらず、比較にならぬほど多くの国民が恩恵を享受し、炭酸ガスを排出する自動車の走行を大幅に抑制することが可能になります。 

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でも、国鉄民営化の意義は消え、再び国有鉄道を政府が運営し、運賃収入なしの巨大な組織を維持するために、莫大な国費を必要とします。

高速道路無料化を単純に期待する向きも少なからず存在しますが、JRの無料化に置き換えれば、その無謀さがよく判り、無駄遣いやダムの建設を取り止めて賄えるものではなく、いずれ遠からず、高速道路はボロボロになって使用に耐えなくなると想像されます。 

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私は台湾の高速道路で一つだけ感心したものがあります。台湾でも北端の基隆から南部の高雄までの450㎞ほどの有料高速道路があり、台湾経済を支える基幹道路となっています。しかし、一つの県内で出入りする限りでは無料で、県境を跨ぐと料金が課せられます。高速道路を生活道路として利用する場合は無料とするもので、優れた政策であると私は高く評価します。

翻って、高速道路に関る日本での無謀な大衆迎合政策、自民党の休日1000円、民主党の全面無料化、いずれも知恵の働かせ方がまだまだ足らず、鉄道の利用者が減り、フェリー会社が廃業に追い込まれ、国を衰退させる政治の貧困をつくづく考えさせます。

コメント 3

全面的に論旨に賛成です。
JRの無料化との比較は、卓抜です。
by I Watanabe (2009-09-09 05:37) 

１．村尾鐵男さんの意見に賛成
２．鉄道高度利用促進、大都市でのガソリン車利用制限など
３．法的な施策を検討すべき!!
４．民主党の高速道路無料化とガソリン税撤廃は狂気の沙汰（反対）
５．ドイツのアウトバーンは既にトラックは有料化され
６．ガソリン車の有料化の議論が進行中です
by ぼくあずさ (2009-09-09 06:48) 

高速道路無料化は党外ブレインのアイデア。これに飛びつく独裁体質からの脱皮を期待する。

by ぼくあずさ (2009-09-10 12:15)