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都下西多摩郡増戸村 [戦争の記憶]

                by ぼくあずさ

田端新町の材木商は戦時中の統制で休業状態。父は兵役で
羅南に、兄姉は縁故疎開で母の生家都下西多摩郡増戸村で
国民学校に就学中。米艦載機が新町の自宅上空に飛来。
母は私と次女を連れて直ちに増戸村に避難行。

私は「野崎さんの坊や」と呼ばれ土地の人々から大切に
扱われた。大悲願寺の幼稚園では園児たちと馴染めず即日
止めた。

17年6月地面に落ちた栗の花が雨に濡れている頃、何の
予告なしに父が帰宅。持病の胃潰瘍が悪化しての復員と
思われる。

20年3月増戸国民学校に入学。毎朝奉安殿前での朝礼あり。
8月15日に本家の庭に集まった近所の人たち混じり
ラジオから聞こえる天皇陛下のお言葉を聴いて戦争が終わっ
たことを知った。これを機に連日の帝都東京へ向かうB29の
大編隊の飛行と大日本帝国空軍戦闘機の体当たり攻撃は即
止んだ。



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