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Familie Gedichte 重巡洋艦羽黒・杉浦嘉十 [フリューレン村だより]

                by ぼくあずさ
曾祖母杉浦スミの親族の一人杉浦喜十は先の太平洋戦争末期
英海軍駆逐艦隊とのマレーシアペナン沖海戦で魚雷攻撃で沈没
した重巡洋艦羽黒の艦長として戦死した海軍中将です。

重巡洋艦羽黒 三菱長崎造船所 1929年4月25 日建造
               1945年5月16 日沈没
                    総トン数13963 ㌧ 全長203.7 ㍍

昭和22年3月 父危篤の電報で母と5人の子供たちは材木商を
再開した田端新町のバラックへ。既に父は冷たくなっていま
した。父の武市時代の栃木、福島へ帰った同僚たちや母の生家
の製材工場から貨車や自動車で材木が入り、商売は繁盛した。

母は私一人連れて京成三河島から連結器にも人が乗る電車で
上野へ。先ず戦中父を看病して呉れた矢沢の叔母の家族
(上野あめや横丁にある蔵内で避難生活)を次に焼け残った
不忍の池畔の杉浦家老屋敷を訪ねました。
母はこの日のことを終生語ることはありませんでした。

縁故疎開中の増戸村では原爆投下と終戦は知りましたが、戦艦
大和や重巡洋艦羽黒が撃沈されたことは報じられず。


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