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中国と韓国だけが世界ではない [稲門機械屋倶楽部]

                         2012-8-28 WME36 村尾鐵男


今、日本では中国と韓国のみに目が注がれ過ぎています。これから先、2ヶ月ほどで米国大統領選挙があり、現職オバマか対抗馬ロムニーか、いずれが大統領の座を占めようと、世界を牽引する米国の動静は無視できません。
そのような状況下で、キナ臭いニュースが伝えられました。米国大統領選挙の直前に、イスラエルがイランを攻撃しそうだとのニュースです。オバマはイスラエルに冷淡だと伝えられ、ロムニーはイスラエルを訪ねて嘆きの壁の前で祈り、米国内でもイスラエル・ロビーの取り込みに成功したようです。

イスラエルにとってイランの核開発は死活問題です。198167日、イスラエル空軍機がイラクの核兵器開発工場を爆撃して破壊した前歴があり、イスラエルは自国防衛のための先制攻撃を躊躇しません。
当時のイラクに較べて、現在のイランはイスラエルに対してより攻撃的態度を採っており、イスラエルによるイランの核兵器開発拠点への攻撃は十分に起こり得ることです。
このイスラエルを抑えられるのは米国政府だけですが、大統領選挙直前でオバマ政権もユダヤ・ロビーと米国内ユダヤ票の取り込みに走り始めており、イスラエルにとってはイラン攻撃の好機です。

イスラエルがイランを攻撃したらどうなるか。イランを後押しするロシアと中国が国連でイスラエルを激しく非難するでしょうが、安保理事会で米国が拒否権を発動すれば、それで終わりです。では、ロシアと中国は次に如何なる手段で出て来るか。この予測は私の能力をはるかに上廻りますが、メドベージェフがユダヤ系と噂されるロシアは動けず、党と政府の中枢部にユダヤ系が見当たらない中国だけがイランを救うためにイスラエルに攻め込むか。もしも無謀にも中国がイスラエルを攻めれば、米国との一戦を覚悟しなくてはならず、中国共産党の消滅をも覚悟しなくてはなりません。


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ぼくあずさ

村尾さん
一度も訪ねる機会もなかった私です。強いて云えば、小学6年生の
学芸会で「ベニスの商人」のアントニオ役をやらされたことと、その後、
何故か東洋文庫の「千夜一夜物語」の発行済みの全冊を読んだこと
ぐらいしか係りはありませんでした。

貴兄の記事を読んで、私なりに考えて見ました。中国は軍事介入はせず、
外交と武器売却に関与を限定する。イスラエルはイランを攻撃する可能性は高いと思います。だが、有人爆撃機での攻撃成功の確率はどれ程なのでしょうか。被害が大きければ米英は参戦するのかと思います。
イスラエルのミサイルの射程、ペイロードと精度はどれ程なのでしょうか。
御教示下さい。
by ぼくあずさ (2012-08-29 16:27) 

村尾鐵男

技術的推察の域を出ませんが、イスラエル軍は規模こそ小さいのですが、個々の武器の威力や精度はアメリカ軍と同等です。
特に、無人機ではアメリカを凌駕している部分が多く、対イラン軍事行動では無人機の活用も考えられます。
有人機による攻撃では、イラクかサウジアラビアの領空を飛ばなくてはならず、イラクにいる米軍とサウジアラビアが黙認しなくてはなりません。行ったきりにできる無人機の方が使い勝手はよさそうです。
by 村尾鐵男 (2012-08-29 18:20) 

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