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「リーダーシップ」とは何か -4/4 [稲門機械屋倶楽部]

                                      2012-02 MWE36 梅邑貫

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乱造された民主党の閣僚達は、概ね勉強不足で人生体験も浅いと推察され、政治主導の声を上げながらも、その裏をかかれて今や官僚主導の政治に堕ち、官僚からは扱い易い政権となり果てました。

 政治家は官僚から怖がられるほどに勉強していなくてはなりません。そのような政治家の出現を国民は待望します。

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 リーダ-シップについて取り留めなく書き連ねましたが、そろそろまとめましょう。

 先ず重要なことは、責任を取ることです。責任逃れに終始していては、官僚ならずとも誰もその言を信じません。政治家は自らの発想と発言に責任を持ち、実行は他に任せても、その成否の責任は言い出した者が取らなくてはなりません。さもないと官僚や部下は動かず、前例を踏襲した古例に則った陳腐な行動に終ります。

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 昨年三月の東日本大震災の後、民主党政権はその首脳が周辺を怒鳴り散らしたことが知られており、自らの責任回避のために二十を越える特別委員会等を乱立させましたが、後日の批判を避けるためか、議事録が作成されていないと判明しました。頂点に立つ者が責任を取らないことの最たる実例です。

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 次に、ある分野で他人の及ばぬ経験と見識を積み上げて置かなくてはなりません。この者はよく知っているとか、この者の言うことは正しいと判断すれば、大勢の者が自ずとその後に従います。

 民主党政権では、自衛隊は暴力装置との抜き難い観念に捉われた者が多く、次々と更迭される防衛相が同じ失敗を繰り返していますが、日本の最も重要な防衛方策についての勉強不足、或いは未だに防衛関連事項を忌避する傾向があります。

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 最後に、身を正すことです。国民の痛みを知らずに政治はできません。東日本大震災の被災者を救済するには、仮設住宅で一夜を共にするほどの覚悟がなくては、仁政と徳政は覚束ないでしょう。現在の政治は二百八十年前の寛政の改革にも劣ります。

 その原因は民主党政権のリーダーシップの欠如や不足ですが、さらにその因は「修己、而治國」の修練を経ていないことでしょう。


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