Supercommitee, 米国財政赤字対策 [サンアントニオ短信]
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今朝の朝刊、一面ではありましたが小さな見出しで15兆ドルの累積赤字解決のために設置されたSupercommettee(共和、民主6人ずつの委員会)が提案が出せずと報道。予想どうりに終わってしまいました。
共和党は歳出削減(社会保障費など)、民主党は裕福層の増税をお互いに固執して譲らず夏から続いた委員会、両党の溝の深さを改めて確認して終わりました。 これで自動的に10年で1.2兆ドルの防衛費を含む歳出削減が発動されます。
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増税か減税、歳出削減、再分配か、ケインズかハイヤク政策かこの論争にはまだ終わりがありません。 英国は増税、歳出削減を同時に進めスタグフレーションで殆ど成長(0.6%)ありませんが、それでも現在のEU諸国と比べれば未だましと、昨日のCNN/Zakariaは伝えていました。 しかし、この政策実行の規模、速度(how massive, how fast)が大切だと学者が言っていたのが印象的でした。 患者の容体を見つつ処置を考えるということでしょうか。
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オーレン・バッフェが今日本訪問中で日本株の将来に希望を与える発言をしたようですが、国家財政赤字、企業経営の透明性確保のための明確な意思表示がなければ、海外投資家の日本への真の信頼は無いと思います。
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大嶋邦夫
米国の株式市場が下がり、国民も何もできない議会にますます不満高まりました。 本文Committeeのスペルが間違っています。 お詫と訂正方お願いします。
by 大嶋 (2011-11-22 10:32)