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福島第一原発事故で思うこと -5/6 [稲門機械屋倶楽部]

                                                2011-07-28 WME36 村尾鐵男

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東京電力よ、しっかりせよ。

東京電力は、このような観点に立てば、平衡感覚を欠いた首相と閣僚の犠牲者とも言えるのですが、でも、東京電力は無罪ではありません。東京電力も「平衡感覚」を大いに欠いています。

三月十一日、外部電源を断たれた福島第一原子力発電所へ遠くから電源車を急行させたところ、電力供給用のコネクターが合わなかったとして冷却系統への電力供給が出来なかったとする珍事が起きています。電源車側と冷却装置のコネクターを切断して、裸線で結ぶことに何故思い至らないのか。東京電力は「電気屋」ではなかったのか。

つい先日は、放射線汚染水の除染装置のブレーカー設定を間違えて装置を停めてしましました。デパートの一階で化粧品を売っている若い美女達がブレーカーの設定を間違えたのなら苦笑して済む話ですが、日本一の「電気屋」である東京電力がブレーカーの設定を誤ったと知っては、驚くと共に情けない話になります。

その暫く前には、放射線汚染を除去するフランス製装置を稼動させるに際して、マニュアルを読み違えたようですが、タンク内の汚染水レベルの設定を間違えていたと報道されました。

優秀な技術者と技能者を抱えるはずの東京電力に何か異変が起きているようです。

電気屋の感覚を失って、世間の高見へ登ったつもりの東京電力は必然的に視野狭窄に陥り、そこへ政治家の邪な慾が絡むと、本当に解体されるかもしれません。この事態は国益と国民の安寧な生活を犠牲にするものです。

東京電力に「しっかりせよ」と私は言いたいのです。さもなければ東京電力は政治家に付け入られます。立派な政治家ならそれも一法ですが、並みの人間以下の政治家に付け入られたら、それは国益を失って、国民の生活レベルを下げることに結び付きます。

コネクターを接続できなかったり、ブレーカーの設定を間違えたり、マニュアルを読み違えたり、これは些細なことですが、この些細なことこそがレベルの低い政治家に付け入る隙を与えることになります。


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