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ビルマ行 –8/9 [和田の泊りより]

                                                                                .by 月川善雄

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ビルマでもう一つ気が付いたことはこの国の紙幣の左側に綴じ代が付いていることだった。そして新札はホッチキスで綴じてあるのである。こんなものは今迄見たことが無かったし いくら綴じても使うときにはバラバラになるのだから余り意味が無い様に思うのだが。また絵葉書を出そうと思ってホテルのフロントで切手を買ったら耳がついておりこれにPrinting Bureau, JAPANと印刷されていた。大蔵省印刷局がこんなところまで出て来ているのは印象的だった。

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この絵葉書は日本まで無事着いたようだが、当時のビルマでは絵だの写真が全く無くカレンダーなど大もてで外国から綺麗な絵葉書などをビルマに送ると何処かで盗られてしまい宛先には先ず着かないと言う話も聞いた。

そんなこんなで一週間ほど滞在して仕事の方は順調に片付き、いよいよ帰国と言うことになった。飛行機に乗り込んでも飛び立つまではスパイ容疑で引き摺り下ろされる可能性があると脅かされており冷や冷やしていたのだが 運輸次官の口添えで Immigration・通関までもバイパスして直接飛行機に乗り込み、勿論捕まる事も無く約2時間ほどの飛行でまたバンコックまで帰って来た。ドンムアン空港に着いてImmigration・通関を終えて出て来ると荷物を運んでチップをねだる子供達が群がってきたのだが何処から来たのかと聞くのでラングーンからと言ったら皆大笑いして何処かへ行ってしまった。ビルマと言う国はこんな連中にまで馬鹿にされるような国だった。

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泰国の滞在ヴィザは往きに使ってしまったので帰りはノーヴィザである。ノーヴィザの滞在期限は24時間なのだが飛行機の都合で翌日の昼過ぎに乗ると26時間ほどバンコクに居る事になる。ビルマでさんざん脅かされてきたものだから神経質になって聞いてもらったらOKとのこと。

午後一寸時間があったのでバンコックの市内見物に行くことにした。ホテルのフロントで3時間ほどのツアーを探してミニバンのような物に乗って出掛けた。コースは幾つかあるが三ヶ所ほどを回るもので目玉になる有名なものは一ヶ所しか含まれて居ない。従って有名な所を沢山見ようと思うと何回も乗るか或いは高いコースを選ばなくてはならない仕組みになっている。そして実際に走っているとコースに含まれて居ない有名な建物の前を通ってもガイドは説明すらしない。現金なものである


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