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日本の外交雑感 -2/4 [和田の泊りより]

                                 .by 月川善雄

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日本には戦略的外交が全くない、正にそのとおりですね。行き当たりばったりの外交のように見えますし、また駆け引きといったものも全く見られない。駆け引きだったら大阪商人の方が余っ程上手い。考えて見るにまず国としてのコンセンサスが無い。その底には日本という国に対する意識が薄れているのではないかと思う。幕末の坂本竜馬や高杉晋作の方が藩と言う枠の中に在りながら日本と言う国を意識し、限られた情報の中で日本の置かれた立場を良く理解し、その為に何をなすべきかという基本思想がしっかりしていたと思う。戦後のアメリカによる(というか米政府内にあったリベラル派=コミンテルン)洗脳教育によって日本人は全く去勢されてしまい、その上日教組のような左翼勢力によって可笑しな教育がなされた為に日本と言う国が見えなくなってしまいました。最近大阪府では君が代を歌う際に起立する事が法令化されましたがこんな事を法制化する国など世界中何処にもないと思いますし、本来常識の範囲内であるべきで法令化などとは国辱ものですが今となってはこれもやむを得ない。

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外交政策の為のスクールも確かに必要でしょう。日本にも松下政経塾なるものがあって政治家の卵を育てているようですがどうもこれといった人物が出て来ない。あまり外交には力を入れていないのかもしれない。卒業生も 民主党に多いようです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%B8%8B%E6%94%BF%E7%B5%8C%E5%A1%BE 

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もう一つ日本の外交の下手さの要因として考えられるのは、以前森田さんが言われていた農耕民族である為に考えが纏まりやすいというところにある。つまり自分が考えている事は相手も同じように考えるだろうということで、ある意味では甘えの感覚でもあります。私も米国にいる時によく体験した事ですが、客先やサブコンに対して契約上無理なことを何とか頼み込んで了解を取れと言う指示を何度も日本から受けた事があります。そんなことを言っても通る筈が無いと蹴るのですが、やってもみないでそんなことが言えるか、挙句の果てはやる気が無いとの大和魂的な御叱りです。「かくすれば、かくなるものと知りながら、已むに已まれぬ大和魂」と言うのがありますが、最初から駄目だと判り切っている事をやってやっぱり駄目だったというのが日本の外交のように思います。


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NONNONオヤジ

外国で生活してみると、日本の良さも悪さも見えて来ますね。
いや、どこの国も多かれ少なかれ、同じようなものだとは思いますが。
隣の芝生が青く見えているだけで……。
by NONNONオヤジ (2011-07-10 08:23) 

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