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杜甫、李白を詠う -2/5 [稲門機械屋倶楽部]

                         2011-05 WME36 村尾鐵男

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雲仙雜記 馮贄(後唐)

李太白少夢筆頭生花。

後天才贍逸、名聞天下。

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雲仙雜記(ウンゼンザッキ)

馮贄(フウサン)(後唐)

李太白、少(オサナ)きとき、筆頭に花が生(サ)くを夢みる。

後に、天の才、逸(スグレ)て贍(スス)み、天下に名を聞く。

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開元天寶遺事 王仁裕(五代周)

李太白少夢所用之筆頭上生花。

後天才贍逸、名聞天下。

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開元天寶遺事(カイゲンテンポウイジ)

王仁裕(オウ・ジンユウ)(五代周)

李太白は少(オサナ)きとき、所用の筆頭の上に花が生(サ)くを夢みる。

後に、天の才、逸(スグレ)て贍(スス)み、天下に名を聞く。

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馮贄も王仁裕も後唐に活躍しており、馮贄はその著書「雲仙雜記」で李太白、即ち李白のことを記しており、又、王仁裕は玄宗皇帝の遺事を記述した「開元天寶遺事」で李白に触れておりますが、両者共に同じことを言っております。

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上記の二つは共に詩ではなく、文章です。馮贄と王仁裕はどちらが先に李白のことを書いたのか判りませんが、どちらかが引用しています。

「筆頭生花」は四字熟語の一つになっているようですが、「筆の先に花が咲く」との意味で、最近では詩や文章の巧みなことよりも、字を書くのが上手い人のことを言う場合が多くなっています。


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