がんばろう東北 -20:大津波と防潮堤 [東北大震災]
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ぺンパルのDr.Mikeへのメールに、「福島第一原発事故は今後多量の放射能を放出する危険はなくなった」と書いた。しかし、現場では東電、メーカの技術者や作業員たちが必死の作業を続けているが、未だ炉心冷却システムは復旧しない。
ここでは、15.5㍍の防潮堤と大津波について紹介する。.
岩手県北部にある普代・太田名部と田老の3地区は、防潮堤と水門の高さが明暗を分けた。普代地区は高さ15.5㍍、全長205メートルの普代の、太田名部地区は全長155㍍の太田名部の防潮堤と水門が津波をはね返したが、隣の田老地区は10㍍の防潮堤を津波が乗越え、多くの死者不明者を出した。
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明治の教訓、15m堤防・水門が村守る…岩手
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110403-OYT1T00599.htm?from=main4.
気仙沼港を襲う大津波のU-tubeの映像から、想像を遥かに超える猛り狂う自然の猛威が印象づけられる。大阪市大の海底調査では、34ヶ所に漁船やクレーン船が沈船しており、海底は3 – 10㍍ほど抉られ深くなっていることが判明した。.
宮城・気仙沼港、航行に問題なし 大阪市立大が海底調査
http://www.asahi.com/national/update/0403/TKY201104030228.html
気仙沼湾に押し寄せる大津波 Vol.1
http://photo.sankei.jp.msn.com/movie/data/2011/0325tsunami/
津波、37・9mまで駆け上がる…国内最大級
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20110403-OYT1T00666.htm
此度の大震災は福島第1原発に話題が集中してしまって、原子力とか放射線の専門家と称する人達だけが報道の前面に出ています。
事の本質を抉り出すには、本来なら、専門分野の違う者が出て来て語らなくてはなりません。
そろそろ原子力を得意とする者に退場してもらって、機械とか化学のシステムを専門とする者の出番でしょう。
「コンクリートから人へ」も既に笑い種になりました。「コンクリートから人へ」を高らかに唱えた人には退場してもらって、「人からコンクリート」を信奉する者に話をさせなくてはなりません。
福沢諭吉の言葉「鉄道や自動車を作ったのは馬車を作っていた者ではない」が思い出されます。
日本の叡智は原子力学者や原子力技術者だけが持っているのではなく、それぞれの分野に智恵者がいます。政治も同じで、市民運動を専門にする者が危機管理を担うと管理危機になります。新たな人材が必要です。
by 村尾鐵男 (2011-04-04 21:43)
村尾さん 何重にも保護装置をつけても、電源喪失時にどうなるかについては思考停止していたのでしょうか。残圧蒸気タービン駆動冷却水ポンプがあると聞きましたが、この排気処理はどうなっているのか、など。事故前まで40年間原発が稼働してきたのは、幸運だったのでしょうか。既存の原発の運転継続の為に直ぐにでも検討と対策が必要です。
海への高濃度放射能廃水の流出を止めれば、その水は何処に漏れ出すのでしょうか。炉内への注水量を減らし蒸発熱で冷却するとしても、冷却システムが稼働するまで、廃水流出と大気放出は避けられない。
大量のホウ素を炉内に注入していますが、これで中性子を吸収させ、現在の発熱量はどれ程なのか。現場では、綱渡りの作業の成功を祈るのみです。
by ぼくあずさ (2011-04-06 04:07)
私も防災政策の評価をしてみました。よろしくお願いします。
by MM (2011-04-09 08:14)