空母の技術 二題 -3/7 [稲門機械屋倶楽部]
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蒸気カタパルトから電磁カタパルトへ
アメリカ海軍は空母に大統領の名を冠する場合が多く、現在の主力空母「ニミッツ」級の一隻である「ジョージ・ワシントン」は横須賀港に配備されて私達にも馴染み深い主力空母です。しかし、予定では2015年から新型空母「フォード」が実戦配備に就くと伝えられています。新型空母「フォード」のことは何も判らず、噂ばかりが語られております。しかし、一つだけ明らかなことがあり、それは蒸気カタパルトを止めて、電磁カタパルトに進化させようとしていることです。
アメリカ海軍は蒸気カタパルトの技術を同盟国へも渡さぬほどに大切にしており、英国やフランスも第二次大戦直後の頃の古い蒸気カタパルトを教えてもらって満足しているほどです。
アメリカ海軍はその蒸気カタパルトを捨てて、電磁カタパルトへ移行するのですが、これは私達が知っている言葉に換えれば、「リニア・モーター式カタパルト」です。
蒸気カタパルトはその蒸気消費量が大きく、エネルギー消費量も膨大であることは既に記しましたが、もう一つの欠点があります。それはカタパルトの推進力を加減することが出来ないことです。出来ないと言い切るのは言過ぎかもしれませんので、制御し難いと言い換えてもよいのですが、高圧高熱の蒸気を溜めたタンクから一気に放出するに際して、この蒸気エネルギーを飛行機が動き出して空中へ浮くまでの10秒間ほどの短い時間でそのエネルギー放出を制御することが極めて難しいのです。
これを電磁式に換えるとカタパルトの推進力を制御することが可能になり、その結果として得られる「融通性」が大きくなります。「融通性」と言う奇妙な言葉を遣いましたが、今の蒸気カタパルトは艦載機として製造されたか、或いは蒸気カタパルトに適合する改造を受けた機種にしか使うことができません。
たとえば、陸上滑走路から離陸する通常の飛行機を、この場合、少々小型の飛行機を想像していただきたいのですが、これを空母の甲板から蒸気カタパルトで発進させると、その強大な推進力で飛行機の脚部分と機体そのものが破壊されてしまいます。.
電磁カタパルトの強弱制御
電磁カタパルトは、リニア・モーター式電車が速度を自在に制御できるように、カタパルトの推進力を強弱制御して、機体剛性の弱い飛行機にはそれなりの弱い推進力で発進させ、艦載機のように剛性の高い機種には強大な推進力で発艦せることが可能になります。
アメリカ海軍が2015年から配備する予定の空母「フォード」では、現在では空母発進が不可能とされている機種も発進させることが可能になり、空母の運用がより柔軟性と多様性を持つようになります。
中国の事ですから、女とカネを使ってリニアー式カタパルトの設計図の
入手を狙っていると思います。女スパイは中国人ではなくロシア女性
に違いない。日本の技術もターゲットと思います。軍事機密漏洩を防ぐ
法律整備は行われたのでしょうか?
by ぼくあずさ (2010-12-11 17:45)