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淮南子、漢の世情を描く -3 [稲門機械屋倶楽部]

                                  2010-08-10 WME36 村尾鐵男

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【天地之道、極則反、盈則損】

〔天地の道は、極(キワマ)れば則(スナワ)ち反(カエ)り、盈(ミツ)れば則(スナワ)ち損(ソン)す〕

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【虎豹不外其爪、而噬不見歯】

〔虎豹(コヒョウ)は其の爪を外にせず、噬(カ)むに歯を見(アラワ)さず〕

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【知遠、而不知近】

〔遠きを知って、近きを知らず〕

〈他人のことは良く知っていても、自分自身のことは知らない〉

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【欲滅迹、而走雪中】

〔迹(アト)を滅せんとして、雪中(セッチュウ)を走る〕

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【曾子立廉、不飲盗泉、所謂養志者也】

〔曾子廉(レン)に立つ。盗泉(トウセン)を飲まず。所謂(イワユル)志を養う者なり〕

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【夫所以養、而害所養、譬猶削足適履、殺頭而便冠】

〔夫(ソ)れ養(ヤシナ)いて養う所を害する所以は、譬(タト)えば猶(ナオ)、足を削(ケズ)って履(クツ)に適し、頭を殺(ソ)いで冠(カンムリ)に便す〕

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【石上不生五穀、禿山不遊麋鹿】

〔石上(セキジョウ)には五穀(ゴコク)生ぜず、禿山(トクザン)には麋鹿(ビロク)遊ばず〕

「麋」とは大型の鹿のことです。〈石の上には作物は育たず、禿山の鹿はいない〉の意味です。

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「淮南子」は当たり前のことを言っておりますが、これは紀元前2世紀頃の漢の社会も当たり前の社会であったことを物語ります。

                                  (了)


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