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続アリとキリギリス [軽井沢だより]

例のアリとキリギリスの話のMartin Wolfが日本の財政について書いた。

破綻の回避のため、施策を提案している。

国債を長期15年満期にする。

日本銀行総裁をアルゼンチン人にする。

インフレを3%に誘導する。

増税し、政府支出カットをする。

結果として、債務残高は40%減少する、という。

名案なのか,迷案なのか私には分からない。

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この提案は、真面目なものか、冗談なのかも分からない。

だが、これは、キリギリスを有頂天にさせる、と言う読者の一人の批判はよく分かる。

自分はアリであると信じている私には、つらい解決策だ。

それに、ギリシャというキリギリスを批判していた、Martin Wolf  氏はどうしたのか、イギリスもイングランド銀行総裁をアルゼンチン人にしてはどうか、という読者のコメントには,どう応えるのかとある。

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英国は今連立内閣の最重要施策が、緊縮財政であるから、転換して、インフレ政策に転換しろ、と言うことになるのだろうか。鳩山政権が菅政権になって、財政のことが少しは前面に出てきたようだ。

超党派で解決策を議論したいという提案が、出た。

キリギリス政権が、懐具合をすこしは、気にするようになったといっても、使ってしまってから、どうしようと相談したいといっているようなものである。

野党は、にべも無く、相談にはあずかれない、という。

しかし、野党の第一党もキリギリスだったのだから、このような態度はどうかと思うのは、一人私だけだろうか。

幅広く、衆知を集めて策を練るのが、政治家の役割だ。

そうでないと、そのうち日本の政治家は、全部アルゼンチン人にしたら、どうかという提案が、出されるのではないか。

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Does Japan really have a public debt problem?

http://blogs.ft.com/martin-wolf-exchange/2010/06/13/does-japan-really-have-a-public-debt-problem/ 

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I Watanabe 2010-06-16

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アリとキリギリス [軽井沢だより]

http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2010-05-31-3


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村尾鐵男

I. Watanabeさん
不勉強で申し訳ないのですが、日銀総裁にアルゼンチン人を起用せよとの論拠は何でしょうか。アルゼンチン経済は世界の模範になっているのでしょうか。それとも何かの比喩か皮肉か。不勉強が祟ってどうも判りません。
by 村尾鐵男 (2010-06-16 20:43) 

I Watanabe

村尾さん、アルゼンチンは2001年12月、歴史上世界最大の国際のデホールトに陥りました。(金額は1320億ドル)
ここでMartin Wolf氏がアルゼンチンをいうのは、この国債デホールトの経験者という意味で、引き合いに出しているものと思います。
現在アルゼンチンの経済がどうなっているのか、模範的なものかどうかは、私は分かりません。
このアルゼンチンは、ギリシャの財政破綻の記事にもよく、引き合いに出されるようです。
by I Watanabe (2010-06-17 06:51) 

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