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Fareed Zakaria [軽井沢だより]

大嶋さん、Fareed ZakariaCNNhost番組を持っていることは知りませんでした。NEWS WEEK internationa editionの編集長の立場だから、購読者である私は毎週、彼の論説を読んでいます。

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NEWS  WEEKはここ一年ほど前から、広告が激減しました。政府の刊行物と思うような気がしていました。もちろん内容がそうだというわけではありません。親会社のWashingnton Postが売りに出したという報道は、さもあらんという思いです。

買い手は、どこになるのか、Murdoch氏は果たして興味を示すか、と考えます。Zakariaの編集方針に責めを帰するなどということは、ありえず、ペーパーメデイアの退潮著しい世界的な傾向を示しているに過ぎないように、思います。

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最近のZakariaの論説で、おやと思わせたのは、Goldman Sachsをあえて弁護するというものです。

CNNの番組でもやっているようですが、訴追されたことは、結局、言って見れば、株式の取引を否定する論理だといっているように、理解しました。

相場が将来上がると見る人と、下がると考える人がいて、取引は成り立つのだから、対象となる取引が金融派生商品だから駄目というのでは、自由主義経済は成り立たない、と言っているように思いました。

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外部から遮断された恵まれた国の日本、国債発行を自国内で消化できる状態は、続く筈が無い。

そういえば、ギリシャの国債の引き受け銀行は、ドイツ、フランスの銀行だと、言うことで、ギリシャ救済は、これらの銀行の救済ということにもなるとは、随分世界は複雑だと、感じます。

ノーベル賞経済学者Krugmanは、ギリシャの残された道は、EURO離脱、自国通貨の切り下げと断じています。

唐突ながら、この辺で、切り上げます。

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I Watanabe 2010-05-10


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ぼくあずさ

Wikipedia によるとギリシャは100億㌦輸出、300億㌦輸入。慢性的な貿易赤字を海運、観光と移民の送金で賄っていると云う。
Grugmanの処方箋は、国を破産させ対外債務をゼロにし、国内銀行はデノミで救済、ヤミ市場の撲滅と税制改革、維新体制による負の財産をなくす。対外的にはEUおよび米ロと等距離外交を保つ、他方、EUやIMFの救済を受ければ、抜本的な改革は出来ず、借金漬けから抜け出すことが難しい。と云うものだろうか。至極単純な考えだが、我が国には適用できない、

by ぼくあずさ (2010-05-10 10:49) 

ぼくあずさ

釣られクマさん niceを賜り、感謝。貴兄の宮崎県の牛口蹄疫問題の記事を拝読しました。対策が後手となあり被害が拡大、其の事実を隠す為に政府は報道制限には、怒りを感じます。
by ぼくあずさ (2010-05-11 07:16) 

I Watanabe

Zakaria のGoldman Sachsの擁護の論文は
Cross of gold:
http://www.newsweek.com/id/236936

Paul Krugman のギリシャに関する5月6日の論文は
A money too far:
http://www.nytimes.com/2010/05/07/opinion/07krugman.html?scp=2&sq=krugman%20greece&st=cse

Krugmanはこの論文を書いた時点でのEUの煮え切らない対応に、不満だったように思います。
今日報じられているようなギリシャ一国の問題と捉えるのでなくEURO擁護の世界規模の対策が無かったときの議論でした。
by I Watanabe (2010-05-11 07:33) 

村尾鐵男

ギリシャで思い出すのは「オリンピック航空」です。海運王オナシスの会社で、オナシスはケネデイー未亡人の再婚相手として世界に知られました。オリンピック航空は、ともあれ世界の発祥の地を観光地として抱えて優雅な経営を続けていました。
私は古代ギリシャにしか関心がなく、現代ギリシャとの接点はオリンピック航空だけでした。そのギリシャが世界経済の発火点になり掛ったとは、関心の薄いギリシャであっただけに虚を突かれました。世の中、本当に何が何処で起きるか判りません。
by 村尾鐵男 (2010-05-11 07:52) 

ぼくあずさ

多くのドイツ人がEU成立を懐疑的に見ていましたが、多分彼等の予想を越えるスピードでEUが拡大。ギリシャ救済ではメルケルは国民から非難されました。EUROの危機は想像以上のものだったのでしょうか、大規模な緊急対策がとられました。ドイツがリードしたのか、舞台裏を知りたいものです。
今日の東京市場はダウ平均の反転高騰を受け、全銘柄が値を戻すことになります。
by ぼくあずさ (2010-05-11 08:03) 

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