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Prohibition(3) [軽井沢だより]

ぼくあずささん、

耳よりの投資情報、それも緊急のものをお届けします。

酒類関係の株を先物で売りです。投資額にもよりますが、百万長者あるいは億万長者さえなりますよ。

最近ある影響力大なるアジアの国で近じか禁酒法が施行されるというのです。

国の名前は出ていません。

情報筋は、読めばわかるといっています。

情報の取材先も明らかにされていません。

現在の世界不況、あるいは恐慌に計り知れない影響があるからだというのです。

しかしながら、情報の英語の書き方は、アジアの国からのものであることは、間違いないようです。

情報提供者はオドロイターです。(ロイターという有名な通信社とは無関係です) 

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情報の要約:

最近、この国では、禁酒法の施行がさしせまっているという噂が流れている。

政府はアルコール摂取による国民の最近の出来事に重大な関心をよせている。

もっとも顕著な事件は、有名な若人の逮捕だ。

泥酔が、この超有名な青年の、首都のど真ん中にある公園での行動、なんと言っていいのか、丸裸になるという犯罪を引き起こした原因である。

彼は、酔っていた、泥酔して、自分が何をしているのか、わからなかった。

警察に通報され、結局拘留された。

テレビ、ラジオに毎日出演し、政府肝いりのデジタルテレビのポスターに採用された身だから、メデイアの反応はすざましかった。 

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それに、記憶にあるのは、例の不面目な金融、財政担当だった大臣のことだ。

(要約の終わり) 

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もちろん、何故自分自身で先物取引をしないのかと、お尋ねになるに違いない。

私はどんな地図にも載っていない島に在住し、取引するすべがない、外界から疎外され、かつ、これが一番大切なことだが、文無し、破産状態です。 

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末筆ながら、ご承知のことは思うが、この国の記者といわれる人たちは、記者クラブに通っている。場所は、政府の省,庁、検察庁、警視庁、知事、等にある。

ある人曰く、記者たちは、ただ、政府、官僚が、国民の間に流布されて欲しい情報を待っているだけだと言う。彼らはひたすら、待っているだけで、自ら情報は得ようとしないで、その間トランプ、マージャンをしている。

したがって、政府の批判はしない、するとそこから、放り出される。私は、これは、彼らの任務に反する。彼らは愚者である。記者は愚者といっても良い。

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思うに、酔っ払うことは、罪ではない。

大声を発することは、罪ではなく、怒りである。何に対しての憤怒か。

偽善である、この国を覆っている偽善である。 

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エープリルフールの冗談ではないのですかって。

いえ,いえ、断じてそうではありません。

4月1日はとっくに過ぎました。

この国では、毎日が愚者の日なのです。だから格別にその日を設定する必要はないのです。 

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この状況に対応するため、G20の会議が、時を待たず、召集されます。

場所は、ギリシャのアテネです。

バッカス(デイオニュソス)の国だし、マラソン発祥の国です。当時走った人たちは、丸裸だったじゃないですか。 

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億万長者になった朗報をお待ちします。

I Watanabe   Erewhon在住 
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