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菅義偉(すが・よしひで)首相は11日、インターネット番組に出演し、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権を主張していることについて「言われたら、その場で(反論を)言う。中国の独自の解釈のもとでされる発言は全く受け入れられない。しっかり対応したい」と述べた。中国が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加に意欲を示していることには「大きなハードルがある」と慎重な姿勢を示した。
首相はまた、次期米大統領に就任する見通しのバイデン元副大統領が11月の電話会談で、尖閣諸島が米国の日本防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象だと明言したことについて「私の当時の想定の中に入っていなかった。それをいきなり言っていただいた」と述べ、初会談での言及を高く評価した。