人民元との通貨スワップは役立たず [稲門機械屋倶楽部]
韓国政府は日韓通貨スワップは中韓通貨スワップがあるから不要だと
の理由で現在は日韓通貨スワップは結ばれていません。
ぼくあずさのコメント;
(1)韓国と同じく借金大国の中国との通貨スワップは高い金利支払い
の可能性が高く、役に立たないのです。中国と云う名の高利貸
からの借金で破滅することになります。
(2)米国の金利上げが略確定した今になって朴政権は経済危機の
警報を発しています。日本が手を差し伸べたのに「反日」を貫き
安倍首相の手を振り払ったのです。
アジアの新興国、日本や中国との通貨協定が為替市場の防波堤
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2015/12/post-4259.php
パク大統領 米金利上昇に備えて外部ショックへの緊急対応策を
求める
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2015/12/post-4258.php
中国一辺倒を離脱できない韓国の悲哀 [稲門機械屋倶楽部]
朴大統領よ”中国人工島12カイリ内米艦艇航行支持でないとダメ”。
分かりましたか?
韓国国防相、南シナ海「航行の自由」で米国支持
http://jp.wsj.com/articles/SB12055383950015144394104581332233981968912?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesSecond
VW排ガス不正事件、高級車でも不正エンジン [稲門機械屋倶楽部]
不正の根はまだまだ深く伸びているようです。
機械王国ドイツの恥、どうして真面目なドイツ人技術者たちが悪魔の
囁きに取り込まれたのだろうか。日本車との技術競争のギブアップの
末の絶望の内に悪魔に誇り高き魂を売り渡したのだろう。
Es ist recht Schade!
ぼくあずさのコメント:
(1)ボッシュも”同じ穴のムジナ”のはずだが、契約で逃げているのか?
排ガス不正「3リットルエンジンでも」 米当局発表、VWは否定
http://www.afpbb.com/articles/-/3065215?blog=sonet
VW排ガス不正の波紋、企業城下町ボルフスブルクにも
http://www.afpbb.com/articles/-/3061631?ctm_campaign=pcpopin
救世主習近平の金満外交とEU首脳の中国詣 [稲門機械屋倶楽部]
by ぼくあずさ
TPPの成立、シリア難民流入、不況など欧州の地盤沈下が続く中、
独仏英の首脳の眼には中国は光り輝く黄金の国、習近平は爆買いする
救世主と映るようだ。日本経済への影響は如何、後日報告します。
欧州主要国の中国詣で続く=独首相、仏大統領が相次ぎ訪中へ―独メディアhttp://www.recordchina.co.jp/a121885.html
漢方薬の関連研究とノーベル医学生理学賞 [稲門機械屋倶楽部]
掲題に関して学友村尾さんから漢方医の知識をお持ちのお嬢様から
届いた情報を受領しました。興味深い内容なので転載します。
中国人のマラリアの研究については誰も論じていませんが、私の参加
しているイスクラの資料でそれについて書いてある記事があったので
送ります。
◆中薬学の関連研究とノーベル医学生理学賞
―――――――――――――――――――――――――――――
スウェーデンのカロリンスカ研究所は、2015年のノーベル医学
生理学賞を大村智 北里大特別栄誉教授(80)と米ドリュー大の
ウィリアム・キャンベル 博士(85)、中国中医科学院の屠??
(と・ゆうゆう)首席研究員(84)の3氏に授与すると発表し
ました。受賞理由は、大村氏とキャンベル氏が「寄生虫によって
引き起こされる感染症の治療の開発」、屠氏が「マラリアの新規
治療法に関する発見」。これらが主に開発途上国で感染症対策に
役立っていることを、ノーベル財団は「人類への計り知れない
貢献」とたたえました。
生命科学系雑誌『Cell』の、2011年9月16日号に載せられた記事に
よると、アルテミシニンの発見のきっかけとなったのは、1967年
5月23日に開かれたある会議だそうです。毛沢東主席と周恩来首相
は、全国から科学研究者を集め、マラリアの治療薬を開発する
ための国家プロジェクト「523」を発足させました。
このプロジェクトで屠??氏とそのチームは、2000以上の漢方処方
から、抗マラリア作用のある640種の処方に絞り、その中の380種の
生薬から有効成分探しを始めたそうです。その中で青蒿
(セイコウ)という生薬に強い活性があることがわかりました。
ところが、青蒿に含まれる有効成分を、なかなかうまく抽出でき
なかったそうです。屠氏は、青蒿のことを記載している古い医書
の一節に注目しました。紀元3~4世紀に活躍した学者で神仙
思想家の葛洪が著した、「肘後備急方」にこうあったのです。
「青蒿一握、水二升を以て浸し,汁を絞取り、之を服し尽くせ」
これを見て屠教授は、「青蒿は煎じてはいけない、熱を加えて
はいけないのかもしれない」と思いつき、エーテルという油性の
溶媒で低温抽出し、見事アルテミシニンを発見しました。
屠??氏は、2011年にラスカー賞を受賞した際に
『Nature Medicine』誌へ「中国医学からアルテミシニンの発見と
贈り物」と題する論文を発表しており、その中で、自身の研究
成果は伝統中医薬の賜物であり、中医中薬の中には素晴らしい
ものが他にもたくさんあると述べています。
今回、中薬の研究成果が高く評価され、中医薬学の仕事に従事
している人々にとって、大きな励みとなることとなると思います。
ぼくあずさのコメント:
(1)私も同様な体験をしました。米国ASMEPaperや独米の研究者
との会話からヒントを得て、技術的な難問を解決したこと
があります。その一つは大学を卒業し、FEに就職したころ
のことです。
(2)我が家のフェレット一族と居候犬のモコちゃんはノーベル
受賞の薬を飲んでいます。漢方薬なので副作用がないと
動物病院の先生から説明があったそうです。
バブル大国、中国属国の道を選択した朴大統領 [稲門機械屋倶楽部]
by ぼくあずさ
両足がもつれるほどの泥道をもう引き返せない処まで突き進んでしまっ
た朴大統領、ふと振り向くと盟友メルケルもいない、騙されたと気ずいて
も後の祭りやで。
ぼくあずさのコメント:
(1)中国産業界は倒産の嵐、韓国もリストラ風が吹く。
(2)「反日」中韓同盟だけでは世界の孤児になる。
(3)社会の底辺に生きる人たちにしわ寄せ、同情する。
(4)無能な独裁者をもつ国家に明日はない。
韓国経済は3番底に落ち込むのか?=「中国に近づき過ぎた代償」「東洋最大、世界最大の自業自得」―韓国ネットhttp://www.recordchina.co.jp/a117923.html
カネなし中韓:イラン制裁解除余波 [稲門機械屋倶楽部]
by ぼくあずさ
中韓がイランに返さなくてならない多額の現金;どうなるのでしょうか?
韓国;56億㌦、中国200億㌦
ぼくあずさのコメント:
(1)イラン制裁に参加していない中国がイランの預金を封鎖か?
(2)韓国は中東でのプラント建設で多額の赤字を出しているとの噂。
(3)アラブ人相手の取引は極めて難しいと聞いたことがある。
【韓国使い込み?】イランの貯金56億ドル!
https://www.youtube.com/watch?v=Y5k5ednWE9Y
百済世界遺産:”くだらない”韓国人の自慢話 [稲門機械屋倶楽部]
桓武天皇の平城京から平城京への遷都、794年ごろの日本の人口は
700万人前後と言われる。その内20万人が奈良に住む国際都市で
した。
日本語の”くだらない”が韓国人によれば”百済のものでない”と解釈
される。まことにくだらない話だ。
【萬物相】ユネスコ世界遺産に登録された百済
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/07/06/2015070600998.html
習・朴愚かな権力者の習朴コンビ [稲門機械屋倶楽部]
誰の目から見ても異常な膨張政策が国栄えて廃墟が残る笑えない
悲喜劇を生んだ。目が眩んだ朴槿恵は日米を棄て習近平の元に
走った。さぞや後悔しているかと思いきや、どっこい生きている。
中韓共に不思議な国だ。未だに中世社会の思考の中で惰眠をむさ
ぼっているのかも知れない。
【社説】日本は浮上、中国は沈滞…北東アジア経済地図が変わる(1)
http://japanese.joins.com/article/556/201556.html
北京の「ねずみ族」 [稲門機械屋倶楽部]
100万人が地下暮らし、「ネズミ族」の実態は 北京
http://www.cnn.co.jp/world/35061229.html?tag=top;mainStory
仁川空港監禁施設でチキンバーガーとコーラだけの70日間
http://japan.hani.co.kr/arti/international/19930.html
独メルケル首相来日、講演 [稲門機械屋倶楽部]
by ぼくあずさ
親中の独メルケル首相が来日、天皇陛下が
会見され安倍首相との主脳会談に臨んだ。
彼女の一時の中国熱は冷めているが、EUの
経済リーダーのドイツとの関係強化が
望まれる。写真は産経より転載。
ぼくあずさのコメント;
(1)原発大国仏から電力を購入、石炭焚き火力発電大国でありEU内
電力ネットをもつドイツが脱原発を言うのは誤解され易い。
日本とは電力エネルギー環境が違いすぎる。
(2)友人Peterからのメールによれば旧バルト三国の旅ではドイツ人
への冷たい視線を浴びた。近隣弱小国と大国の関係は難しい。
私の中国への出張時、市民は大変親切でした。韓国は火病の
危険を常に気をつけていましたが、一度も嫌な思いは経験して
いません。
(3)日独ともに第二次世界大戦を戦い、米空軍の無差別爆撃を受けて
終戦を迎え、そして共に技術大国として復興した。
だが終戦後70年を迎えた今でも、旧連合国と称する中ソの軍事的
な脅威を受けていることも共通している。
(4)多くのドイツ人が第一次世界大戦に敗れたドイツは日本に植民地
大連や南洋諸島を奪われたことを記憶している。
メルケル独首相の講演全文:3 ドイツと日本、共通の挑戦http://www.asahi.com/articles/ASH397680H39UHBI039.html?iref=reca
急速に“距離”縮める日独 メルケル首相来日http://www.sankei.com/politics/news/150309/plt1503090019-n1.html
モナ動物病院 逗子・桜山 [稲門機械屋倶楽部]
雑誌AERA Mookに学友村尾さん
のお嬢様が院長をされている
「モナ動物病院 逗子」が推薦する
600病院として紹介されました。
モナ動物病院
http://milky.geocities.jp/monaanimalhospital/
モナ動物病院 評判
http://monaanimalh.blog95.fc2.com/
李香蘭がお亡くなりになりました。合掌 [稲門機械屋倶楽部]
皆さんへ ・・・ 9/14 19:20 村尾
産経電子版によると、李香蘭(山口淑子)が7日、94歳で亡くなりました。
私の父は戦時中、北京にいて、陸軍報道班員として河北電影との行き来が頻繁で、満洲の満影とも密接な関係を持ち、当時の李香蘭を幾度も
起用したそうです。戦後になって、
李香蘭が日本人と判り、私の父は本当に驚き、「あの李香蘭は日本人
だったのか。信じられん」と幾度も繰返していました。
何日君再來 - 李香蘭 (1939)
http://www.youtube.com/watch?v=lk79hTJe0jo
蘇州夜曲(新婚旅行)-李香蘭
http://www.youtube.com/watch?v=ZIlZGtlTe6I
李香蘭(上)
http://www.youtube.com/watch?v=6D8zO8gwS0Q
李香蘭(下)
http://www.youtube.com/watch?v=j-ERAIF47dc
支那の夜
http://www.youtube.com/watch?v=Me5BORguAhk
1940年(昭和15年)6月 日本ニュース第3号
http://www.youtube.com/watch?v=H-YQRwFT3PM
春日憶朴梓 村尾鐡男 [稲門機械屋倶楽部]
春日憶朴梓 春日ぼくあずさを憶(おも)う
朴梓論無敵 ぼくあずさの論に敵無し
飄然思不群 飄然(ひょうぜん)として思いは群(む)れず
従伏病半歳 病に伏してから半歳
復戻清新文 復(また)、清新なる文戻る
如称名天樹 称名天樹の如く
如柴湊潮水 柴湊の潮水の如し
何時一樽酒 何れの時、一樽の酒
重與細論文 重ねて與(とも)に文を細かく論ぜん
アベノミクスの日本:買いたいブランド(日経) [稲門機械屋倶楽部]
.by ぼくあずさ
アジア主要6カ国で12の製品・サービスについて「買いたいブランド」を調査。日本はデジタルカメラとテレビの2品目でキヤノンとソニーが首位となった。ただスマホなど最新のデジタル家電は米アップルなどが強く自動車はドイツが優勢。日本はブランド知名度では4品目で首位と善戦。
ぼくあずさのComment
1.デジカメ技術を生かしたソニーの新型スマホに期待
2.廉くて使い勝手のよい家電品の開発を期待
3.スマートなアジア向け軽自動車生産と販売
4.メード・イン・ジャパンの売込み
5.アジアからの留学生の活用
6.割安な国産車愛用の徹底
7.日経調査の活用
デジカメ、キヤノン首位 アジア「買いたいブランド」 テレビはソニー 日経
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD040SW_V00C13A9MM8000/
民主解党的混乱:鳩山・菅二人の元首相への懲罰 [稲門機械屋倶楽部]
.by ぼくあずさ
参院選での壊滅的な敗北は予想されたことでした。まともな総理は野田一人だけでした。だが悲劇は政権を支える人材不足。鳩山・菅の二人、どうしてかくもレベルの低い政治家が国会にいたものだ。
情けないぞ ラッパ節!!!
鳩山は「日本は日本人だけのものではない」、菅は「沖縄独立論」「俺は原子力の専門家」「原発反対命」
ぼくあずさのComment
海江田代表は鳩山・菅二人の元首相の処分で敗戦処理を終える考えだろうか? とんでもないことだ! 小沢・鳩山で始まった民主党政権の異常な外交も含めて、党内で徹底的に誤りと責任を検証する必要があり、
その総括なしに復活はあり得ない。
民主党政権の不可解(15:):情けないぞ ラッパ節!!! [日本]
http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2009-12-24-1
菅元首相に離党要求…鳩山元首相は除籍も検討
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/news/20130724-OYT1T00590.htm?from=main3
Airburst Explained: NASA Addresses the Russian Meteor Explosion (抄訳) [稲門機械屋倶楽部]
直径約17㍍、重量10000㌧の隕石は約65,000km/h の速度で約20°の角度で大気中に突入、バラバラになる前に約30秒間飛翔して地表から20-14km上空で激しく爆発して、300k-ton相当の衝撃波は大気中を約100万の人口をもつチェリャビンスク市を直撃、窓ガラスは割れ、壁が崩れた。他の情報によれば市全体の被害は軽微。
写真はウラル、チェリャビンスク市にある湖で、隕石の落下でできた氷の穴(AP)
周辺は警戒態勢がひかれ、ダイバーが潜水して隕石を捜索中。
Airburst Explained: NASA Addresses the Russian Meteor Explosion
http://www.universetoday.com/100025/airburst-explained-nasa-addresses-the-russian-meteor-explosion/
隕石の重さは1万トン NASAが上方修正
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130216/dst13021618550007-n1.htm
ロシア隕石落下:正教会の「聖なる湖」に 周辺は警戒態勢
http://mainichi.jp/select/news/20130217k0000m030062000c.html
ロシア、隕石の落下 [EUとロシア]
http://dorflueren.blog.so-net.ne.jp/2013-02-15-2
創作短編(53):女武者 巴御前 –8/8 [稲門機械屋倶楽部]
WME36 梅邑貫
巴御前の話からは大きく逸れるのですが、源頼朝のことに少しばかり触れておかなくてはなりません。それは、頼朝が非情冷酷であったと伝えられることです。
木曽義仲は頼朝の父の兄の子ですから、従兄弟の関係にあります。
又、よく知られているように、平氏の軍勢を破って鎌倉幕府の成立に功があった義経を奥州の地まで追討して自害に追い込み、義仲追討の主力となった頼範も謀反の疑いありとして家臣に殺させています。頼範も義経も頼朝の弟です。
従兄弟や弟を殺してしまえば、非情とか冷酷と言われても止むを得ないのですが、頼朝は源氏の棟梁として、従兄弟や弟が京の雅やかさに漬かって武士としての使命を忘れ、特に坂東武士の強さに翳りを見せることを避けたかったようであり、そのために、頼朝の事前承諾なしに朝廷から官位を受けることを極端に嫌いました。頼朝は鎌倉に樹立した武家政権を護るために、京の朝廷との接触を最小限に抑えようと心掛けたと推測されます。
一方で、頼朝は自分が伊豆へ流されて不遇であった頃に護ってくれた者や世話をしてくれた者には厚く応えています。その典型的な相手が北条政子です。伊豆の僻地へ流され、いつ殺されても不思議ではない頼朝に厚意を寄せて庇護してくれた北条時政とその娘の政子には終生の恩を感じており、政子を正室としてからは、源氏の棟梁としての頼朝はそれほど目立つ側室も持たす、その数も最小限と言えます。京の美女達を好きなだけ呼べたのに、頼朝は北条政子を常に盛り立て、政子が御台所として辣腕を振るうのを笑顔で見続けました。 (了)
創作短編(53):女武者 巴御前 –7/8 [稲門機械屋倶楽部]
WME36 梅邑貫
中三権頭は中原兼遠の別名ですが、中原兼遠は木曽中三(キソノナカサン)とも呼ばれていましたから、中三権頭は「ナカサンノゴンノカミ」と読むのでしょう。
ともあれ、巴御前は味方はもとよりですが、敵方にもその武勇、特に強弓で知られ、騎馬武者として一人前の評判を取っていました。
さて、ここから後が定かになりません。平家物語や源平盛衰記には巴御前の記述があり、合戦の場での武勇は語られますが、義仲亡き後の巴御前の記述は極端に少なくなります。
先ず、一説では源頼朝に呼ばれて鎌倉へ行き、そこで頼朝の御家人和田義盛に見初められてその妻となり、朝比奈義秀を産んだとされます。
その後、いつ頃のことか不明ですが、和田義盛が北条一族を追い落さんとした和田合戦の後、巴御前は越中国礪波郡福光の石黒家に身を寄せ、出家して義仲や親兄弟を弔い続け、九十一歳で没したと伝えられます。
巴御前が鎌倉へ行ったのは、少なくとも義仲が没した寿永三年(1184年)五月二十日より後です。一方、朝比奈義盛の生まれは安元二年(1176年)と伝えられますので、巴御前が鎌倉へ到着した頃には既に九歳にはなっていたはずで、巴御前が朝比奈義盛の産みの母とする説には首を傾げます。
さらに、鎌倉幕府の正史とも言える「吾妻鏡」には巴御前の名が出て来ません。
しかし、巴御前が強弓の技を備えた武将であり、類稀な美人であったことは事実でしょう。
ロシア、朝鮮半島へ静かに進出 [稲門機械屋倶楽部]
WME36 村尾鐵男
9月18日、ロシア政府はソ連時代から溜まっていた対北朝鮮債務110億ドル(8,800億円)を無償供与とし、小麦粉4000トンを無償で援助すると公表しました。代償はロシア極東部からの天然ガスのパイプラインを北朝鮮領内を通すことです。
慌てたのが韓国です。反日で中国の属国として振舞っている隙に、北朝鮮へロシアの手が伸びました。慌ててロシアへ接触したところ、天然ガス・パイプラインを釜山まで延長させろとの要求を聞かされました。しかも、この天然ガスの主たる販売先は日本とのこと。
中国も慌てました。反日デモで民衆の目を権力闘争から逸らすことに成功したのは良いとして、中国領と信じて疑わない朝鮮半島へロシアの手が伸びてしまいました。
ロシア極東地区から北朝鮮を縦断して韓国南端の釜山まで延びる天然ガス・パイプラインの敷設費は日本が負担しますが、パイプラインそのものの管理と運営はロシアの責任下で行なわれ、旧満鉄と同じにパイプラインの警備もロシアの責任で、北朝鮮にも韓国にも手を触れさせません。
北朝鮮は110億ドル債務の棒引きと小麦粉4000トンの無償援助で既にロシアの申し入れを受諾しており、未だ金額は決まりませんが、パイプラインの通過料も支払われる約束が交わされているようです。
ロシアの外交は昔から強かで、南北朝鮮を手玉に取る罪悪感は微塵もなく、中国へは若干の恐怖感を抱くものの、中国がロシアに持つ恐怖感よりもはるかに少ないでしょう。
我が民主党政権の将来展望を欠く「原発ゼロ」はロシアを喜ばせ、日本へ天然ガスを売るだけでなく、再び朝鮮半島進出の手掛かりを得ました。
創作短編(53):女武者 巴御前 –6/8 [稲門機械屋倶楽部]
WME36 梅邑貫
「木曽殿は信濃より、巴、山吹とて、二人の便女を具(トモニ)さられたり。山吹はいたわりあって、都にとどまりぬ。中にも巴は色白く髪長く、容顔まことに優れたり。強弓精兵、一人当千の兵者(ツワモノ)なり」
「我、去年の春、信濃国を出(イデ)しとき妻子を捨て置き、また再び見ずして永き別れの道に入(ハイ)らんこと悲しけれ。さらば、我亡き後までも、このこと知らせて後の世を弔はばやと思えは、最後の件よりも然るべきと存ずるなり。疾(ト)く疾く忍び落ちて信濃へ下り、この有様を人々に語れ」
この一節は平家物語の「覚一本」の内、「木曽最期」に描かれております。
それによると、木曽義仲は京へ連れて行った愛妾の山吹は京へ残して、巴御前だけを戦場へ伴っています。
おそらく、山吹には巴御前ほども武芸が無いか、或いは単なる便女であったと推測されます。
話は少し遡りますが、宇治川の戦いに際して、畠山重忠が家臣の半沢六郎に、巴御前とは何者かと問うており、そのときの半沢六郎の答が記録されています。
「木曽殿の御乳母に、中三権頭が娘巴といふ女なり。強弓の手練れ、荒馬乗りの上手。乳母子ながら妾(オモイモノ)にして、内には童を仕ふ様にもてなし、軍(イクサ)には一方の大将軍にして、更に不覚の名を取らず。今井、樋口と兄弟にて、怖ろしき者にて候」
これに畠山重忠は「かの者、女にあらずして鬼神なり」との一言を遺しました。
「遼寧」は空母か [稲門機械屋倶楽部]
WME36 村尾鐵男
9月25日、長く改装工事中であった中国初の空母と喧伝される「遼寧」が、胡錦濤主席と習近平副主席が臨席して海軍への引渡式が行なわれました。
旧ソ連が建造したクズネツォフ級航空重巡洋艦の二番艦でソ連時代の艦名はワリャグ(Varyag)でした。飛行甲板の全長は304.5mで前方がスキージャンプ式と呼ばれて反り上がっています。動力は蒸気タービン4基で4軸の推進器を回転させて最大速度29ノット(≒53km/h)で67,000トンの巨艦を進めます。蒸気タービンの総出力は最大20万馬力です。
空母を運用するには3000名ほどの熟練要員が必要で、加えて搭載する艦載機の発進・着艦訓練にも三年ほどを要します。
「ワリャグ」はソ連崩壊時にウクライナの造船所で建造中であり、そのまま廃艦となり、所有権もソ連邦からウクライナへ移管されたので、2000万ドルでウクライナ政府から欲しくてたまらなかった中国へ1998年に売却されました。
それから14年もの間、大連の造船所で改装工事が進められ、ようやく中国海軍へ引き渡されました。しかし、ウクライナの黒海造船所で起工されたのが1985年末で、進水したのが1988年11月です。「遼寧」は起工されてから27年も経過した旧式艦です。
スキージャンプ式飛行甲板は、米国海軍の空母に常備される蒸気カタパルトが旧ソ連では遂に実用化できなかったことによる代替手段で、この目的に適った殲15型機の30機が搭載されると伝えられます。
「遼寧」は本格的空母ではなく、近隣諸国を威圧するための道具に過ぎません。それが証拠に、米海軍はいさかも脅威を感じていません。
創作短編(53):女武者 巴御前 –5/8 [稲門機械屋倶楽部]
WME36 梅邑貫
木曽義仲はこの後で急坂を下るように失敗続きとなります。源平の戦の間、京を逃れていた後白河法皇を無事に京へ、,迎え入れたまではよかったのですが、義仲は京の街々の治安回復に失敗し、加えて天皇の後嗣選びに介入し、後白河法皇との関係を悪化させ、さらに、鎌倉に在る源頼朝の傘下に入ることを嫌い、頼朝に追われ逃げて来た父の弟である源義廣を迎え入れて庇護し、源氏の棟梁たる頼朝との関係も悪化させてしまいました。
寿永三年(1184年)一月六日、頼朝が発した義仲追討軍が墨俣、現在の岐阜県大垣市の辺りを通過したとの報を受けて、義仲は決意を新たにし、十五日には「征東大将軍」に就きました。
義仲を攻めて来たのは、源義朝の六男の頼範と九男の義経、即ち、頼朝の二人の弟です。
一方の義仲は、既に人望を失っていたための、兵の数は六千と少なく、七万の敵軍を相手に宇治川や瀬田の戦で敗れ、二十日、遂に討ち死にしました。
その少し前、敗走する義仲の軍勢が次第に減り、義仲を囲んで併走する騎馬武者の内に巴御前の姿があり、五騎に減っても巴御前は義仲を護り続け、襲い掛かる敵将御田八郎師重の首を捻って千切り捨てました。その義仲が馬を止めて巴御前に語ります。
「鞆よ、もうここまでよい。そなたは女、落ち延びよ。信濃に残した妻には会えぬ。鞆は東へ向かい、我等が最期を皆に語り伝え、弔ってくれ」
巴御前は兜を脱ぎ、鎧を脱ぎ捨て、いつの間にか戦列を離れました。
気の毒な中国の嫁 [稲門機械屋倶楽部]
WME36 村尾鐵男
前回は中国の夫婦別姓について書きました。今回は中国の嫁事情です。結論を先に言えば、これほど気の毒な存在はなく、奴隷同然の生活を強いられます。
夫婦別姓は、女性が世界の半分を支えるからとの美辞麗句で語られますが、これは建前だけで、他所の家族で育った嫁に自分達の姓を名乗らせることはとても容認できないとするのが本音です。
しかも、舅と姑には、嫁は家事労働の担い手ほどの認識しかなく、労働力として迎え入れるに過ぎません。さらに、大きく立ちはだかるのが、中国古来の「父系社会」の観念です。
自分の死後、折々の祭祀を催し、供え物を絶やさずに奉じてくれるのは息子であるとの抜き難い観念があり、男の子を産まなかった嫁には、姑からも冷たい視線が注がれます。
しかし、中国の女性はまことに強く、このような境遇にも嫁達は敢然と立ち向かいます。
先ず、夫の秘密を最大限探り出し、「あなたの秘密を握ったわ」と匂わせます。中国人の男、特に現代では、清廉潔癖な男は皆無に近いでしょう。嫁に秘密を暴かれたら地位を失い、ときに命も危険に曝されますから、急に嫁を大事にし始めます。
次に、子供達を味方に引き込みます。子供にとっては大事な母親ですから、直ぐに強力な援軍となってくれます。夫婦別姓ですから、離婚しても何の損もありません。大切に育てられた実家へ大手を振って帰るだけです。子供も連れて実家へ帰れば、攻守逆転で、子供の養育料とか何とか言って、予想外の慰謝料を手にすることも可能です。どうせ不浄な金ですから、惜し気もなく優雅な生活が送れます。
創作短編(53):女武者 巴御前 –4/8 [稲門機械屋倶楽部]
WME36 梅邑貫
治承四年(1180年)四月、後白河法皇の第二皇子である以仁(コレヒト)王が平氏追討の令旨を発し、源頼朝が八月に伊豆で兵を挙げ、九月には義仲も挙兵しました。このとき、義仲は二十六歳です。
このときの天皇は安徳天皇で、後白河法皇の孫に当たりますが、弱冠二歳であり、平清盛が政治の実権を掌握していました。
しかし、この治承四年は全国的な凶作に見舞われ、源氏も平家も戦のための糧食を確保することができず、互いに空きっ腹を抱えて睨み合うだけでした。
それでも越後方面から信濃へ攻め込んで来た平家方の城長茂(ジョウ・ナガモチ)の軍勢を義仲は川中島南方の横田河原で破っています。
食糧事情が改善するのは二年後の治承六年(1182年)になり、ようやく源氏による平家追討の戦が本格的になります。
木曽義仲による決定的な平家追討戦は倶利伽羅峠の戦でした。
寿永二年(1183年)五月十一日、義仲の軍勢は越中礪波(トナミ)山の倶利伽羅(クリカラ)峠で、平惟盛が率いる十万の大軍を破り、源義仲は破竹の勢いで戦勝を重ね、遂に寿永二年(1183年)七月二十八日に京へ入り、京の街筋に久しぶりの源氏の白い旗を風に舞わせました。
それだけではありません。倶利伽羅峠で勝って、京へ向かうのですが、その邪魔になる叡山の信徒をも抑えて、京へ凱旋しました。
この創作短編の主人公は巴御前ですから、木曽義仲の話は少々急ぎましょう。
アメリカの旱魃と中国の豚 [稲門機械屋倶楽部]
WME36 村尾鐵男
アメリカ中西部の穀倉地帯で未曾有の旱魃が続いて大豆の収穫量が大きく減っており、世界の大豆価格が40%ほども値上がりしていると報道されています。
それでも、大豆の価格に上下変動があるのですが、穀物市場に通じた者が、その価格変動が中国の大豆輸入量に敏感に連動していることを発見しました。
さて、読者の皆さんにクイズ一問です。中国に豚は何頭いるでしょうか。野生の豚ではなく、養豚の数です。
今年の四月の数字は6億9000万頭で、世界の養豚数のほぼ50%です。日本は1000万頭ほどです。
この豚の餌として大豆が必要で、大豆を加工した大豆ミールが豚の欠かせない蛋白源で、その大豆を中国はアメリカから輸入しています。
私が知る限り、中国人は食肉の内で豚肉を最も好みます。祝い事の度に、大きな円卓の中央に子豚の丸焼きが置かれるのが常です。私が高校生の頃は東京の牛込に住んでいましたが、向いがポーランド大使館でした。ポーランド人も豚肉が大好きで、近くの肉屋の夫婦が「ポーランド様様」と喜んでいました。しかし、中国とポーランドでは人口が二桁は違うでしょう。
中国産豚肉は日本へも輸出されているのですが、大半は国内消費です。中国は主食の米と麦は自国産で賄っていますが、大豆は環境破壊と自然破壊で自国産の収穫量が大きく減少していると報道されており、アメリカからの輸入に頼っています。
これからの季節、10月に予定される全国人民大会を始め、建国記念日や祝い事の続く中国で豚肉の値上がりは必死です。でも豚肉値上がりで、あの粗暴なデモが再び起きることはないでしょう。
創作短編(53):女武者 巴御前 –3/8 [稲門機械屋倶楽部]
WME36 梅邑貫
治承四年(1180年)、後白河法皇の第二皇子以仁王(モチヒトオウ)が平家追討の令旨を発しますが、これを受けて木曽義仲も挙兵します。
木曽義仲の下には勇猛で知られた四天王が結集しますが、樋口兼光、今井兼平、根井行親、楯親忠の四人です。
樋口兼光と今井兼平は本来は中原と名乗って、中原兼遠の次男と三男ですが、父親から樋口谷の統治を任された兼光は樋口と名乗り、今井谷を任された兼平は今井と名乗りました。
根井行親(ネノイ・ユキチカ)も信濃でよく知られた武将で、義仲の家臣として大いに武勲を上げています。楯親忠(タテ・チカタダ)は根井行親の六男ですが、武勇に優れ、義仲四天王の内では最も若く、通称は六郎と呼ばれました。
巴御前はこの義仲四天王には数えられていませんが、武将の一人として四天王と行動を共にします。
「六郎殿、よう働きなされよ」
「おお、誰ぞと思いきや、鞆殿か」
「私が後ろから常に見おりますぞ。気が緩みおったら、弓の先で突きますぞ」
「鞆殿に見張られておっては、一息入れることも出来ぬ。鞆殿、先に馬を進められよ」
「何を申す、六郎殿。そなたは四天王の一人。私より先に進まねば名が廃(スタ)れよう」
冒頭で、巴御前を木曽義仲の便女と記しましたが、その巴御前がいつから義仲の愛妾となったかは不明です。
しかし、子供の頃から「駒王丸、鞆」と呼び合って育った仲ですから、自然の成り行きでもあったでしょう。
JALの復活とANAの不満 –2/2 [稲門機械屋倶楽部]
WME36 村尾鐵男
国会議員の名前と空港の名は伏せますが、誰もが知る有名な国会議員の票田となる空港へは定期便が蜜に飛んで大きな赤字を生み出しました。
JALが持ち堪えられなくなって破綻したとき、幸いにして国交相は民主党の前原氏で、選挙区の京都にはこれも幸いにして定期便の飛ぶ大きな空港がありません。航空輸送業界にしがらみののない国交相の下で、JALは思い切って赤字路線を廃止することができました。言い換えれば、錦の御旗の下で黒字路線だけの運航が可能になったのですから、業績が三年足らずで回復したのは当たり前です。
一方のANAは赤字路線を廃止するための錦の御旗がありません。ANAが不公平な競争だと主張するのはまさにこの部分です。しかし、公共交通機関であることを標榜するANAには、「赤字路線を廃止させろ」とあからさまに主張することもできません。「JALにも赤字路線の運航を再開させろ」とも言いたいでしょうが、これもあからさまには言えません。
それ故の「不公平な競争」と言う歯切れの悪い表現になったと推察されます。
もう直ぐ国政選挙です。今この時にANAが赤字路線を廃止したり減便したりすれば、その地方空港を選挙区に持つ国会議員は苦境に曝されます。ANAには気の毒ですが、当分の間は赤字路線を今と同じに運航し続けなくてはならないでしょう。
赤字路線の運航には黒字路線、たとえば羽田・那覇、羽田・札幌などの路線の増便が約束されますが、失われた10年とか20年の不況下で黒字路線で赤字路線を埋め合わせることができません。 (了)
創作短編(53):女武者 巴御前 –2/8 [稲門機械屋倶楽部]
WME36 梅邑貫
「鞆は強いのう」
「駒王丸は弱いのじゃ」
駒王丸とは源義仲の幼名です。信濃とか甲斐の国、今の長野県西部や山梨県では、女の子も男の子に混じって武芸の稽古と鍛錬に励んだようです。
今年の四月に連載された創作短編(42):板額御前の主人公である板額御前も信濃から越前に至る一帯の生まれで、男の武者に混じって堂々たる戦を示しました。
木曽義仲は乳母の夫である中原兼遠に引き取られて育てられますが、それが信濃の地であり、兼遠の二人の息子である樋口兼光と今井兼平や、さらにその妹の鞆は子供同士の遊び仲間でもありました。
中原兄弟の妹である鞆は滅法強く、棒切れを持たせたら義仲でもときに負けてしまう強さでした。その上に大柄で、組み合っても「これでも女子か」と、義仲も驚く強さを発揮しました。
「鞆には敵わんぞ」
「何を申すか。次郎の弓が弱いのじゃ」
次郎とは成長してからの義仲の名ですが、鞆はいつしか強弓の技を身に着け、剣でも弓でも、取っ組み合いでも、男勝りの名手となっていました。
実は、巴御前のことを書くには源義仲のことも欠かすことができないのですが、これが判りません。特に、木曽義仲が挙兵するまでの前半生が判りません。
木曽義仲の出生地もよく判らず、大蔵館、即ち、現在の埼玉県比企郡嵐山町とする説と、上野国多胡郡、現在の群馬県多野郡とする説もあって、このいずれかと思われますが、未だ定説にはならず、木曽義仲は謎の多い人物です。