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中国と米国 [サンアントニオ短信]

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今月中国習近平が米国を訪れた際、昔訪れたアイオア州の小さな町を再訪しています。 1984年、彼は米国畜産、とうもろこしなどの農業事情をここで視察しています。 

彼の娘もハーバード大学に今留学中。 彼に限らず、共産党の上層部の子弟数多く米国有名大学に留学しています。 

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この話から米国で反日抗戦のシンボルの宋美齢を思い出しました。 名門ウェズリアン大学卒業、英語力にものを言わせ親中国のルーズベルト政権とも近しく対日抗戦を進めました。 歴史的に米国には中国に深く係りを持った人間もパール・バックのみならず多い。

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先に二度ほど紹介した渡辺惣樹、日米衝突の根源、1858-1908の最終章に登場するHomerLee(荷馬李、生粋の米人、孫文の軍事顧問)もその一人です。 彼が書いた本、”無知の勇気”(The Valor of Ignorance、日露戦争終結時の1905年には原稿は完了)でリーはカルフォルニアの日本人排斥の無知を非難しつつ、日米軍事衝突は避けられないと結論。 この本にはカリフォルニアやフィリッピンへの日本軍上陸地点をも想定、マッカーサーも日本軍部にもよく読まれた本のようです。

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続いて津田梅子、捨松などの明治初期に留学した優秀な女性たちが思い出されます。 何故その後、これらに続く女性たちがいなかったのか。 外交ルートだけではなく、幅の広い交流が日本を理解させるために必要です。  中国、日本より太い交流のパイプを米国と持っているかもしれません。 

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大嶋邦夫


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村尾鐵男

宋美麗は「年端も行かぬ少女、それもキリスト教徒の少女が、たった独りでアメリカへ勉強のために来た」との同情を集めました。
その後、蒋介石の妻として国民党と台湾に君臨しますが、彼女には国家感が欠如しており、常に実家の宋家の繁栄のみが目的でありました。
今の台湾で、宋美麗を敬うのは、限られた僅かな国民党幹部だけです。
中国人の心中には国家がなく、自分の宗家だけです。中国共産党の幹部の子女がアメリカをはじめ多数の国へ留学していますが、明治維新の後にアメリカへ渡った日本人留学生とは大きな違いがあります。日本人留学生の大半は賊軍の子女ですが、中国からの留学生達は官軍の子女です。
日本を近代国家にしようと考えて勉学に励んだ日本人留学生と、宗家と家族の繁栄のみを望む中国人留学生との間には大きな意識の違いがあります。
アメリカの識者が騙されないことを願います。
by 村尾鐵男 (2012-02-20 08:07) 

大嶋

読者の皆様。 Ignoranceのスペルに余計な”U”が入っていました。 
村尾さん、面白コメントでした。 
by 大嶋 (2012-02-20 13:06) 

大嶋

村尾さん。 肝心なことを忘れました。 ここの隣人との話では、地位が高くなった人間を突き動かすのは金と地位へのエゴだろうということで落ち着きます。 中国人にはそこに宗家と家族が入るのは確かでしょう。 昔、中国で地方代官を務めると孫子3代は安泰と言われたようです。 
宋美齢もNYマンハッタンの高級マンションで100歳以上まで召使にかしずかれて生きました。 一般的米国人には民主党オバマが貧乏人にやさしいと思っていますが、彼も金と地位に動かされる人間です。 中国人の精神構造とさほど違いはないでしょう。 やはり、勝てば官軍でしょうか。
そこで捨松以外の日本での賊軍の留学にも筆を振るってください。
by 大嶋 (2012-02-20 23:02) 

Bruxelles

はじめまして。突然お邪魔します。ネットサーフィンで辿り着きました。
宋美麗のような女性が日本人だったら、日米開戦は避けられたかもしれませんね。アメリカを味方に付ける、Flying Tigersをはじめ、日本にとっては強敵ですが、もし日本人でこれだけの力を発揮できる女性が居たら、日米同盟が出来ていたかもしれませんね。ちょっと仮想し過ぎでしょうか?
この時代で活躍した日本女性と言えば、スメドレーの友人だった石垣綾子くらいしか思い浮かばなくて、残念ながらその人は日本を滅ぶべき国としアメリカ共産党で活躍するのですから、皮肉です。

ー地位が高くなった人間を突き動かすのは金と地位へのエゴだろうということで落ち着きますー(コメント欄の記述)
なんだか認めたくないですが、本当かもしれませんね。
by Bruxelles (2012-06-01 12:29) 

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