オバマ年頭教書 [サンアントニオ短信]
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Obama のState of the Union演説、日本でも中継されたようです。 どのようにお聞きになったでしょうか。
60分以上よくここまで都合の良いことを、どうせ国民はすぐ忘れるだろうとの前提で話ができるものと感心しました。 FoxもCNNもこの演説のRealityCheck(どこまで正しいことを言っているか。)をしています。
SteveJobs夫人を出席させたり、WarrenBuffetの秘書をミシェル・オバマの横に座らせています。
Buffetが先に自分の税率15%より秘書の税率の方が高い、と言って現行税制での金持ち優遇改善を示唆しました。 オバマ、100万ドル以上の高額所得者の税金を上げることをこの演説で示唆しています。
日本の民主党のマニフェストの例を引くまでもなく、洋の東西にかかわらず政治家の言葉は信用できません。
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今回のオバマ年頭教書、選挙年にあたることもありサンアントニオ紙の一面見出しも
State of the Union has a populist toneでした。 15兆ドルの赤字解消方策には触れず、インフラ整備、製造業の再生などの理想論の羅列は健在です。 対する共和党も下院議長がオバマは別の世界に住んでいると批判するだけで、手が打てません。 先の公開されたTaxReturnではRomneyが払った税金は15%、対してGingrichは31%。 Romneyの収入が一般庶民からかけ離れて高く、税率が低いのでは、さらにGingrichに有利になりそうです。
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日米両国とも今年保守党を選択するか民主党を選択するか、国の将来が変わる年です。
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大嶋邦夫
支払税率の議論に加わって、CharitableDonation、いわゆる寄付が議論になっています。 Romneyは2010、11年で収入の14、19%と高く。 Gingrich3%。 Obamaが2005,6年で5%、Bidenは低く2%以下。 教会への10分の1税(Tithe)の習慣があり信心深い人は教会には収入の10%を寄付します。 一般的には共和党支持者が民主党支持者より高い寄付をしています。 この数字を以てRomneyが今後有利に選挙戦を戦えるかは疑問ですが、少なくても彼が熱心なモルモン教信者であることは確かなようです。
by 大嶋邦夫 (2012-01-26 05:43)
大嶋さんへ
オバマ大統領の年頭教書演説は、日本でもサワリだけが放映されましたが、同時通訳がかぶさってしまい、彼の雄弁ぶりは伝わりません。
御指摘の通り、何処の国の政治家も、選挙を間近に控えると似たようなことを語ります。
日本では、国会冒頭の施政方針演説で、野田首相がかつての福田、麻生両首相の演説をパクッテしまい、話題を呼んでいます。民主党も独自性が次第に消えてしまったのか、野党への迎合策で乗り切ろうとするのか、甚だ頼りない演説でした。
by 村尾鐵男 (2012-01-26 08:41)
大嶋さん
ドイツには宗教税があり、給料支給者がSIEMENSであったとしても、仮に
モルモン教徒であれば免税です。私は米国の国教はキリスト教であると
認識していますが、モルモン教徒が大統領になることは、法律上は問題
なしの根拠を教えて下さい。大統領選の行方は我が国に大きな影響を与えますので、是からも注目して行きたいと思います。
by ぼくあずさ (2012-01-26 08:49)
大統領になる資格は下記のように簡単です。 宗教は問われません。
Eligibility
Article II, Section 1, Clause 5 of the Constitution sets the principal qualifications one must meet to be eligible to the office of president. A president must:
-be a natural born citizen of the United States;[61]
-be at least thirty-five years old;
-have been a permanent resident in the United States for at least fourteen years.
(出典:Wikipedia)
by 大嶋邦夫 (2012-01-26 10:02)
大嶋さん
コメント、多謝。これを契機に日本国憲法との違いを少し調べましたが、
慣れない文章なので、すぐに諦めました。
by ぼくあずさ (2012-01-26 14:23)