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The Iron Lady [サンアントニオ短信]

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映画「鉄の女」、を見てきました。 日本での公開3月のようです。 ご存じのMargaretThatcher、最初の女性宰相で1979年から11年の長きにわたって英国を統治。 ハイエクの本を掲げて、これが私がやることよと宣言。 小さい政府を標榜、労働組合と鋭く対峙し、鉄鋼公社などを民営化、同じ理想を掲げた米国大統領レーガンと世界を牛耳った鉄の女でした。 とりわけ、1982年のホークランド紛争ではその鉄の意思を世界に見せつけました。

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鉄の女もさすがに年には勝てず、数年前から痴呆症にかかっています。 メリル・ストリープが好演して有力アカデミー賞に挙げられるでしょう。 映画は彼女の輝ける人生にハイライトするのではなく、人生の終端における現実を描いています。 私は良くできた映画と評価して映画館を出ましたが、Thatcherの家族、友人からの評判は良いものではないようです。 晩年の混乱した意識の彼女が回想する形で映画が進行します。 世の常識ではなく自分の信念に従って行動する鉄の女の軌跡を十分描いています。 1982年、ホークランド紛争の折、米国国務長官が無謀と進言する場面、彼女の苦悩する姿など良く描かれています。 

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映画の評価はご覧になる方の判断に委ねるとしても、彼女の時代1979-1990年は我々の活躍期にも重なります。 日本の勢いがその頂上にあり、私自身英国北イングランド開発公社にかかわった時代です。 

Thatcherが英国製造業再生に日本の力を借りようとした時代です。 日産自動車、コマツもこの時期、北イングランドNewCasleの近くに工場進出しました。 

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共和党予備選挙、ロムニー対ギングリッジ、まだ予断は許しません。 まさしく大きな方向は鉄の女、共和党が標榜する小さな政府か、ケインズを信奉し大きな政府を進める民主党かの戦いです。 今の時代、鉄の女の出現は無理としても、どちらの思想に組みするか、米国同様日本も選択を迫られます。

大嶋邦夫


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ぼくあずさ

大嶋さん
気になる映画です。
by ぼくあずさ (2012-01-21 02:40) 

I Watanabe

CNNで昨日のdebateを見ました。感じ取った(英語についていけないので)ことを書きます。
Newt Gingrich氏、4人のうちで一番カリスマ性あり。討論開始直後、司会のopen marriageについての質問に怒り心頭(のように見えた)恐れ多くも大統領候補を決める討論会の冒頭にこんな質問をするとは、何事か。聴衆は立ち上がって拍手。2番目の元妻は嘘つきだ。
mass media攻撃に方向転換。まことに見事、だがmediaを敵に回したのではと思いました。
Mitt Romney氏、評判どうり、カリスマ性皆無。
所得税の申告書公開を言われても,もにゃもにゃ.どうして、大統領候補の討論会にそんなつまらぬ質問をするのか、と語気鋭く反問すればよいのに。
さすがというべきなのか、モルモン教については、誰も触れなかった。

by I Watanabe (2012-01-21 08:52) 

大嶋

今日のCNN、Foxもこの話題(OpenMarriageとGingrich反論)で持ちきりでした。 MittRomney、資金力にものを言わせ有力ですが、楽観できません。 
by 大嶋 (2012-01-21 09:10) 

I Watanabe

映画を見ていないので、この場面があるのか、分かりませんが、Iron Lady が党大会で、自分の内閣閣僚に向けて U turnしたいならどうぞ、しかし私は、そんなことはしませんよ。
The Lady is not for turning.
と演説した。どうもこれは、数あるサッチャーの名スピーチのひとつだそうです。
国営企業をどんどん私営に切り替えているとき、失業が増加して閣僚が、行き過ぎじゃないかと言い出したのに釘を刺したスピーチだということです。
EUに反対して議会でやったスピーチ、NO NO NOを三回繰り返すのも、youtubeで見ましたが、まさに鉄の女という感じです。
しかし、EU,統一通貨反対が、自党の裏切りにより、自分が追い出される事態になる、というのは皮肉といえば皮肉。
一国のリーダー、結果はどうあれ、U turnはしないほうが良い。


by I Watanabe (2012-01-21 09:15) 

ecoWholf

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by ecoWholf (2021-07-24 09:45) 

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