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シアトル便り最終回(11) [安曇野だより]

                                                            .by 下山成人

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3日後帰国の予定ですのでこれが最後のシアトル便りとなります。あまりお話しすることが残っていませんのでアメリカに来て驚いたことを二つばかりお話します。一つはクレジットカード会社のセキュリティー対策の徹底していることです。(性悪説に基づいているのでしょうか?)こちらでは買い物でもパーキングメーターの支払いでもほとんど銀行発行のDebit/Credit 兼用カードで済ます事が出来ます。Cashierでカードを読み取り機に通しPINコード(Personal ID Number, まあ暗証番号ですか)をキーインします。私は娘がシカゴに居る間にシカゴにあるChaseBankで口座を開きこのDebitカードを手に入れました。

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支払いに便利なのでいろいろな場面で使用していたのですがある日突然使用不可のメッセージが出て支払いが出来なくなりました。銀行の口座には未だ十分な残高がある筈です。

カード読み取り機の故障かと思いやむなくその場は現金で支払ったのですが、車を駐車するため路上のパーキングメーターにカードを差し込んでみるとやはり使えないのです。使えないと非常に不便なので直ぐカードを発行したChase Bankの支店に行きカードを再発行してくれと頼みました。応対に出た銀行マンはしばし顧客データベースにアクセして原因を調べていましたが「あなたは最近ベビーショップで大きな買い物をしていますが間違いありませんか」との言ったのです。出産祝いに娘にロッキングチェアーを買っています。「買ったけれどもそれがどうか?」と言うと急に大きな買い物をしたときは本人に確認がとれるまでカードをストップするシステムになっていると言うのです。大金と言ってもたかが10万円程度のものですから驚きです。娘も一度同じ目に会って大変困ったと言っていました。確認が取れるとその場でストップをはずしてくれましたが困ったものです。

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ところがシアトルに移ってから今度は大金を使っていないのに使えないケースに出くわしました。サービス・ステーションで車にガソリンを入れようとカード読み取り機にカードを入れるとZIPコードを入れろとメッセージが出たのです。ZIPコードはアメリカの郵便番号です。カードを発行した銀行の所在地のZIPコードなのですがシカゴの銀行のZIPコードなど覚えていません。これはカードが発行された土地から遠く離れたところで使われるのは盗難カードのおそれありということで何処で発行されたかを知っているはずの本人にZIPコードを尋ねるのだそうですがこれではZIPコードを覚えていない人はうっかり旅行にも行けないいことになります。全く厄介なことです。

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二つ目の話はスマートフォンに関しての驚いた発見です。日本ではすでに若者の50%以上が携帯電話からスマートフォンに切り替わったと聞いていますが、老人の間ではほぼ普及率は0%に近いでしょう。アメリカでは携帯電話の利用が遅れていると聞いていたのですがスマートフォンを使いこなしている老人達が多いのに驚かされたのです。シアトルでちょっと道に迷った時(別々な日時、別々な場所で)都合3人の人に道を尋ねました。一人は中年の婦人で他の二人は80才ぐらいの老人でしたが3人が3人とも「ちょっと待って」と言いながらポケットからスマートフォンを取り出しGoogle Mapの画面を出してポンポンと私の目的地をキーインして道筋を教えてくれたのです。未だにこれは偶然ではないか、またはシアトルが特に進んでいるのかなと解せないでいます。

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下山さん。 

シアトル便り最終回、西島さんのブログで拝見。 やはり私の方には到着していませんでした。

Credit/Debitカードについて一言。 米国カード会社、所有者の通常消費パターンから外れると支払を拒絶します。 10年以上前ですが、ブラッセルでブランド品の購入を米国Visaで行うとしようとしましたが拒絶され、日本のカードで支払いました。 

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高額の支払い、あるいは旅行に出る時は前もってカード会社に連絡しておきます。 ガソリンスタンドでのZipコード入力ですが、これは4-5年前から導入されています。 

米国ではこのZipコード(住居コード)とSocialSecurity#(納税者#)の最後の4文字は個人のIdentificationとして良く使われます。 下山さんのシアトル留学時代とは生活環境大きく変わったと思います。 

大嶋


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ぼくあずさ

大嶋さん、下村さん 今では県外へ出掛けることも稀な私、とても欧米へ出掛けることは無理なことが判りました。一度は東欧諸国をレンタカーでめぐりたいとの思いも、夢で終わりそうです。1日、最長1000㌔一人で走ったこともある私ですが。
by ぼくあずさ (2011-09-20 00:58) 

大嶋邦夫

今ロスのRedCarpetClubでサンアントニオへの乗り継ぎ便を待っています。 ヨーロッパのドライブ旅行はお勧めです。 お嬢さんに運転してもらい、西島さんがナビゲーターになる方法がベストでしょう。 
それこそGPSがありますから楽だと思います。
by 大嶋邦夫 (2011-09-20 04:37) 

ぼくあずさ

大嶋さん
今頃はサンアントニオへ飛行中と思います。頻繁な東京への出張ですから、慣れたものと思います。行き先知れずの民主支配の日本を憂うのは身体に悪いと思いながら、久しぶりの朝ぶろで朝刊を時間をかけて読みました。ギリシャ問題をめぐる独仏の対立はメルケルの指導力不足で解決不能の状態です。国益をめぐる争いの遠因は中国の勃興があるようです。
by ぼくあずさ (2011-09-20 07:23) 

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