日本のエネルギー問題を考える -3/ [特別投稿]
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WME36) 中澤先生.
力作を提示いただき感謝とともに努力を多としたいと思います。.
1.エネルギー政策で小生の将来の期待を十分に満たす内容であった
ことに安堵し、期待を持ちたいという気持ちが大きくなりました。
国民がこういった気持ちになるということは大事なことだと思うの
です。たとえ暗示であったにしても必ずその方向に向かうと信じ
ます。Where there is a will, there is a way.
2.どれか一つで解決となってしまうと、また原子力ということになる
ので、小容量多種のしかも分散型の集約にならざるを得ないと
思います。
3.太陽光発電は、電池、スマートグリッドのような制御技術等を含めて
技術開発は日本の得意分野ではないかと思います。
菅元首相の言った一千万戸の屋根に、というのを是非実現して
欲しいと思います。
4.地熱発電は、機器は世界に輸出しているので問題は少ないと思うの
ですが、ココ掘れワンワンの技術がいまいちで掘ってみないと分から
ない。掘るにもリスクが伴う。また温泉水がダワダワ出てきたら環境
問題にもなる。
水を注入して蒸気を出す火山発電にもっと眼を向けるべきと思います。
地震学会も、火山もそうですが、自然相手になると、とたんに自信がなくなる
というのは世界共通のようです。ニュージーランドはココ掘れワンワンの確率
が高いのだと思います。
火山発電は高温岩体発電ともいわれ、第一次オイルシヨックのあと
のサンシャイン計画で (1)太陽エネルギー (2)水素 (3)石炭ガス化
(4)地熱開発 の一部として出てきたものでしたが、今ほど環境問題
がうるさく なかった時にも拘らずすぐに熱が冷めてしまいました。
下記を参考にしてください。.
ついでに石炭ガス化はアメリカ他でテキサコ炉などで、既に実用
試験が20年前くらいから行われていますが、問題は炭種に
よってそれぞれ炉が違うというのが欠点で大きく前進していない
のが現状のようです。
asyura2.com/09/idletalk38/msg/104.html
5.個人的には水素の活用が、21世紀の世界的な技術開発になって
欲しいと思ってます。資源、環境の問題からしても。触媒を通して
の水の熱分解て安価、多量に入手出来れば、現在のインフラ、
発電、交通機関も直ちに活用できる。エネルギー危機になると、そぞろ研究が始まり、危機が去ると忘れて
しまう過去でした。かって20世紀最大の技術開発といわれたことも
ありました。6.これからは、一国ましてや一企業でなく、国際的にも世界を引っ張っ
ていける日本を期待してます。
7.貴兄のこのデータは誰も明確に予想出来ないと思います。意見は
いろいろあるでしょう。しかしそれにチャレンジしたということは
素晴らしいことです。技術の進歩の結果は誰も予想は出来ないものです。だからと言って
提言を出さずして、再生エネルギーの将来をまったく否定してしまう
のはどうでしょう。将来に対して、たとえ裏づけのない期待、目標
でも大事にしたいと小生は思います。本文の1項に戻ります。
キーになるのは全て何らか国の援助を必要とする地味な技術開発です。.
多謝 今井 鉄.
2011.09.04
今井さん.
ご教示ありがとうございました。
参考になりました。.
中澤 弘
中澤論文、或いは中澤提案を読み、石橋湛山氏が打ち出し、戦後復興の偉大なソフトウェアとなった「傾斜生産方式」を思い出します。
原子力に頼らずとも、発電方法は多様に存在することは事実であり、又、一方では今井氏が言われるように、国による重点的な資金投下がなくては新たな発電方法を実用化の域に至らせることも困難です。
現状を見るに、電力エネルギー源となり得るものを総花的に横一列に並べて、百家斉唱の感があります。的を絞らなくてはなりません。
自然エネルギーとか再生可能エネルギーと呼ばれる発電方法の内、最も可能性が高く、十分な発電量が確保可能で、且つ最も早く実用に達すると考えられる発電方法はどれでしょうか。
このコメントを記している今朝、新たな産業経済相が「原発はゼロに」と発言したとニュースが伝えています。またまた、時間軸を欠く文学的叙情発言が閣僚から発せられており、うんざりを通り越しています。
政治の無知蒙昧に振り回されることなく、中澤論文が足が地に着いた提言となることを期待します。
by 村尾鐵男 (2011-09-06 07:35)
今、核燃料代替えエネルギー開発と言われるものは、30余年前から化石燃料代替えに代えられたものです。目新しいものではありません。日独米では国のトップが時にポピュリズム政治に走る性向が見受けられます。
通信技術のドラスティックな技術革新に比べて、発電部門は航空用ガスタービン技術の転用と大型化による発電効率の飛躍的な向上の他は概して地味なものです。
大東亜戦争の遠因になった石油争奪戦が、今なおチュニジアへの米英仏伊と中ソで行われています。中国の日本周辺と東南アジアでの海洋覇権への執念も石油資源と無関係ではありません。
戦争と原発事故は、新たな技術を生む契機になります。だが、先進国は2つの問題に直面しています。合法非合法な手段での技術入手と大量生産国の台頭、それを支える為替政策です。
green job を狙ったソーラーパネル導入のドイツは中韓の安値攻勢でギブアップ、米では最近ソーラーパネル3社が破産に追い込まれました。
もうすでに日欧米に多くの事例があります。日本は費用対効果を厳密に考えるべきです。自由競争を阻害する法律や補助金制度は短期間で廃止すべきです。
台風12号で多数の人的被害が出ました。自民党時代の手厚い防災対策が政権交代により「コンクリートから人へ」のプロパガンダのもとで蔑にされると後々、更に大きな災害を生じる危険があります。
我々が戦後復興から発展の時代を過ごしてきたのですが、野田新政権が鳩菅と変わらない限り、台湾、中国へ日本の若者が出稼ぎに行く時代が来ます。先人達が遺してくれた人的資源と戦後蓄積した技術とカネを創造的なことに活かし人々に明日への希望を与えるような政治を大いに望みます。
脱原発は、日本の置かれた状況、他国のエネルギー政策をよくよく注視しながら、十分な時間をかけてやることが何より大切です。使用済み核燃料の問題は緊急の見直しが必要です。地理的な条件から国内処理が出来ない国が多い。これは国際的な取組みが避けられません。
私のコメントのおしまい。後ほど記事を投稿します。
by ぼくあずさ (2011-09-06 09:49)