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シアトル便り(2) [安曇野だより]

                                        ・・・・・下山成人記

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シアトルに着いた後が大変でした。引っ越し荷物をUnpackして家の中の然るべき場所に収めるのに2週間、その間、多くの大物家具はシカゴで売りに出してしまっていたので新たに購入する必要がありました。日本でも若者達の間で安くてまあまあの家具が揃えられることで人気のあるIKEAでベッド、食卓、室内チェア、パテオ用のデッキチェア等々を買いました。 配達費をケチってすべて自分たちの車で何度にも分けて運ぶのでこれがまた大変です。IKEAの製品はすべて自分たちで組み立てなければなりません。工作の好きな私も組み立て説明書を見ながら組み立ててゆくのですが数が多いので大変な作業となったのです。

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さて、娘たちの新居ですが素晴らしいところでした。コンドミニアムの一階なのですが3ベッドルーム、2つのレストルームに広いリビングと食堂に近代的なキッチン、庭には広いパテオ、その先には広々としたワシントン湖に面した芝生の庭がありその隣りにはコンドミニアムの住人専用のスイミング・プールも用意されています。朝になると庭の芝生には自動的にスプリンクラーが作動しだし適宜に散水してくれます。食堂とリビングルームはワシントン湖に面していて、SeattleBellevueを結ぶフローティングブリッジ(橋の半分近くが浮き橋で出来ているためこう呼ばれています)がすぐ近くを通っていて、その遥か彼方には雪をかぶったカスケイドマウンテンの山並みが見えます。

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湖上には多くのモーターボートやヨット、そして色とりどりのカヌーが繰り出していて、近くにはコンドミニアム住人専用のプライベート桟橋に美しいボート繋がれています。その周りには睡蓮がところどころ白い美しい花を咲かせていて朝昼となく鴨達も集まって来ます。小鳥たちもやって来ます。Blue Heron(青鷺)、ハミングバード、そして一番の見ものは湖畔の高い木にとまって湖水の獲物を狙うWhite-Head-Eagle(白頭鷲?)です。獲物を見つけると木の上から水面に一気に急降下して獲物をくわえて飛び上がります。カワセミの動作と似ていますがスケールが違います。そんな鳥達を眺めていると足元には可愛いリスがやってきます。

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こんないい住まいが地上駐車場と地下駐車場がついて月20万円そこそこで借りられることになったのです。全米でも人気の高いシアトルの不動産の通常相場より23百ドル安く借りられることになったのは娘の亭主がワシントン大学病院の外科医であることが家主に気に入られたためだったそうです。一つだけ難点を挙げれば住民の半数以上が老人ということです。家主は老人が多いので医者が住んでくれたら何かと都合がいいとでも考えたのでしょうか。こんなことで娘家族が移り住んだこの住まいは何という偶然でしょう48年前私がハウスボーイとして住み込みで働いていたリチャードソン邸から数百メートルしか離れていない場所なのです。

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さて、シアトルはよく雨が多いと言われているようですが引っ越してきて一カ月になるというのに未だ雨の日は二日しかありません。気候は温暖で七月というのに毎日気温は20度前後で推移しています。25度まで上った日は一日だけでプールに入ったのも未だ一度だけです。

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ぼくあずさのComment

カテゴリー「安曇野だより」には「48年前私がハウスボーイとして住み込みで働いていたリチャードソン邸」での生活が紹介されています。1960年代の米国の上流社会を垣間見ることが出来ます。


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コメント 1

ぼくあずさ

下山さん
若い時に過ごしたシアトル、感慨深いことでしょう。住宅事情に恵まれていますが、去ってお聞きした訴訟社会を考えると、楽園でもないのか。記事に写真が掲載されると、素晴らしい環境がより読者に伝わると思います。
by ぼくあずさ (2011-07-13 14:20) 

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