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黒孩子(ヘイハイズ) [特別投稿]

                                                                   .by ewe.

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 ぼくあずさ氏が書いていらした「黒孩子」ですが、戸籍のない彼らは 国民として認められないため行政サービスを受けることができないといった状況にあります。ただでさえ自由のない国、戸籍が無いのですから、教育も、就職も、結婚も難しいでしょう。勿論パスポートも取得できません。

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 話は飛びますが、東日本大震災から2ヶ月が経ちました。連絡がつかないで心配していたけれども、無事と確認ができたと安堵されてらっしゃる方がいる一方、悲しい対面になってしまったが、こうして家族の元に帰ってきてくれたことがなによりと、悲しみを抑えていらっしゃる方。そうです、2ヶ月経った今でも行方不明者約 9800 名。かなり減ってはきたもののまだ行方が判らない方々が多数いらっしゃるのです。

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 松本清張に「砂の器」という小説があります。映画化やテレビ化されその内容をご存知の方も多いでしょう。

  和賀英良、彼は若き新進気鋭の現代音楽家。大作「宿命交響曲」の作曲中で、前大蔵大臣の令嬢との結婚が決まっており、彼の前途はまさに順風満帆であった。しかし彼には絶対に 知られたくない過去があった。本浦秀夫それが彼の本当の名前である。幼少の頃、秀夫はハンセン病 の父とともに故郷の石川 を追われ、日本各地を物乞いしながら流浪し、島根で心優しき巡査に助けられる。巡査の尽力のおかげで父は療養所に入院でき、子供がいない 巡査夫妻は秀夫を 引き取って育てることにした。しかしそれもつかの間、突然、巡査 夫妻のもとから失踪 する。失踪した 彼は 大阪の和賀自転車店の住み込みの 小僧 となる。そして、店主夫妻が戦災で死ぬと、その戸籍を戦後の混乱に乗じて創り直し、いるはずのない彼らの息子・和賀英良を名乗り成人したのであった 。そして、過去の秘密を守るため、悲しい事件が起きる・・・。

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  不謹慎ですが、恐ろしい事を想像してしまいました。この度の震災で「和賀英良」 が生まれないのかという。日本戸籍が欲しい外国人は少なくないでしょう。こんな 農村に嫁に来てくれたと喜んでいたら、初夜も済まないうちに消えた外国人花嫁、という事件が多発したのは記憶に新しいところです。日本国籍を取得するのに暗躍するブローカー。日本国籍は大きなビジネスなのです


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村尾鐵男

私が北京に住んでいた子供の頃、近所の中国人からは「日本的孩子」と呼ばれていました。
それはともあれ、中国ほど、近隣諸国や世界の国々に迷惑を垂れ流しにする国はありません。甘い態度を見せると、直ぐに突け入られます。私達は毅然たる態度を持たなくてはなりません。
by 村尾鐵男 (2011-05-11 21:55) 

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