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ギリシャ支援 [ロータリアンの私]

財政赤字がDDPに占める割合をギリシャと日本を比べると、ギリシャの方は未だかわいらしいものです。日本はとうに破たんしています。日本が破たんしないのは国民がゼロ同然の金利に我慢して、国債を買い続けているからです。政府は更に郵政事業を逆行し、国債を買うシステムを再構築しました。それと日本の国債の海外での販売額は極僅かなので、IMF、その他海外諸国による救済と言う不名誉な事態は起こらないと思います。

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私は、現役の時に、イタリア、ポルトガル、スペインの会社と商売をしてきました。彼らの税回避(脱税と言ったほうが良い)の協力要求に随分苦労をしてきました。ギリシャの会社との商売はありませんが、同じか、もっと凄いかもしれません。ギリシャの財政破たんの一つの理由は、地下経済の占める割合が30%に及ぶとのことで、これでは税収が上がりません。税率を上げれば、地下経済の比率は更に上がるものと思います。この辺の構造を改革しないと、幾ら諸国が救援の手を差し伸べても、ざるから水が漏れる状態は改善されないと思います。

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さて、日本ですが、IMF或いは他国の救済を頼む事態は無いと思いますが、重荷を背負うのは国民です。いつの時代もそうですが、声なき弱者の負担が多くなることは間違いないと思います。国債の引き受け手がなくなれば、金利上昇が起きます、インフレがじょじょに頭を持ち上げて来ます。為替は円安に振れて行き、輸入物価も上昇、資源、エネルギー、食料価格も上昇(既に起こっていますが)します。年金生活者の実質所得は落ちます。円安に振れると、今までは輸出が増加し円高となりましたがが、日本企業の国債競争力はじょじょに落ちて来ます。更に消費税のアップで、年金生活者、自分の貯蓄を取り崩す人々の生活は益々苦しくなります。

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今の内需振興は、医療・介護・子育て。農業振興等、全て税金、或いは高齢者の貯蓄頼みの物ばかりです。確りした成長戦略を立て、企業の力を伸ばす政策を実行しなければ、上記の心配は現実化します。

高山武久 2010-05-05

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ぼくあずさ

尖閣諸島に中国軍が上陸する、国民が外貨預金に走る、投資家が日本株・円売りを浴びせる。国の格付けが下がる。信じ難いことが連鎖的に起き得ることに無頓着、選挙対策に更なるバラマキのマニフェストを決めた民主党では日本沈没です。

by ぼくあずさ (2010-05-05 13:30) 

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